ユーロ失速、一時再び1.23割れ(2/23夕)

23日の東京市場でユーロドルは軟調に推移。

ユーロ失速、一時再び1.23割れ(2/23夕)

ユーロ失速、一時再び1.23割れ

23日の東京市場でユーロドルは軟調に推移。
昨晩発表された1月のECB理事会議事録ではメンバーの多くが「必要ならば債券購入プログラムを延長・拡大する用意がある」との文言を削除してよいと考えたものの今回は先送りされたこと、一部のメンバーが低インフレ調整への自信を示すために資産購入プログラムへの緩和バイアスを声明からは削除することを望んだことが明らかになり、ユーロは1.23台前半に値を戻しました。
一方で議事録には理事会当時のユーロの強さについて特に米ドルとの関係において強いユーロが継続する事の経済への影響を懸念する記述があり、為替レートは政策の目標としないとしながらも、物価安定に対する不確実要因として監視すべきとの意見でメンバーが合意したと差荒れています。

それもあってか、海外時間に一旦は1.2352の高値をつけたユーロドルもその後は1.23台前半で方向感を無くし、さらに東京時間に入ると材料難の中徐々に値を崩し、夕刻欧州勢参入とともに再び一時1.23を割り込み1.23挟みでの取引となっています。

前回のECB理事会が開催された1月下旬は久しぶりにユーロドルが1.25をつけ、前後してダボス会議での米当局者のドル安誘導発言にドラギ総裁以下ECB関係者が神経を尖らせていた時期であり、その時期の中心的な取引水準であった1.24-25レンジはとりあえずは意識せざるを得ないものと考えられます。

この後19:00からはユーロ圏1月CPI確報値の発表があり、速報値と変わらずの+1.3%が予想されています。今晩は他に大きな経済イベントは予定されていませんが、明日未明にかけてニューヨーク連銀のダドリー総裁はじめ複数のFRB関係者の発言が予定されており、来週のパウエルFRB新議長の議会証言を前に内容に注目が集まりそうです。
序盤の欧州株価指数先物は軟調に推移。

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