ユーロ1.23割れで底値探り
22日の東京市場でユーロは安値横ばいに推移。
未明に発表された1月のFOMC議事録では当初はややタカ派トーンが弱いとみなされドルが下落、ユーロドルも1.2360まで上昇しました。
しかし、その後長期金利が上昇、約4年ぶりに10年もの米国債金利が一時2.95%をつけたことからドルに買戻しが入り、ユーロドルは1.23を割り込んでアジア時間を迎えました。
東京時間は方向感なく1.22台後半での取引が続きましたが、夕刻欧州勢参入後に1.2260まで下値を広げやや底値探りの展開となってきています。
18:00に発表されたドイツの2月IFO企業景況感指数は前月、予想を下回り不冴えな内容でしたが、為替は反応せず。ドル要因を中心にユーロドル相場が動いている状況が確認できます。
本日この後21:30には1月24-25日開催のECB理事会の議事要旨が公開されます。
昨晩のFOMC議事録公表後米長期金利が上昇したことで米独の10年もの国債の利回り格差は昨年1月以来の2.2%台に拡大していてユーロの上値を重くしています。
1月のECB理事会の時点では、進展していたユーロ高に関するコメントや、9月以降の債券買い入れプログラムの方向性等に注目が集まりましたが、ドラギ総裁の記者会見で為替に関しては発言が無かったため、一旦ユーロが上昇、その後同総裁が「年内利上げの可能性は皆無」と述べた事などから1.23台まで急落する激しい動きとなった事が記憶にまだ新しいところです。
ECB理事会終了時のステートメントの時点ではなんら目新しい材料は無い中での乱高下だった事もあり、本日発表の議事録で為替や量的緩和の先行きについて目新しい内容が見つかった場合にはユーロドル相場にもうひと波乱ある可能性もあり、引き続き警戒が必要です。
尚、今晩は米国でも、22:30 新規失業保険申請件数、24:00 1月景気先行指数、NY連銀総裁講演、25:00 週間原油在庫、26:10 アトランタ連銀総裁講演とそこそこイベントがあります。FOMC議事録で荒れた後だけにFRB関係者の発言にも注意が必要です。
序盤の欧州株価指数先物はほぼ全面安。
オーダー/ポジション状況
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