ドルの戻りも一巡、目先はレンジ取引か(2/22夕)

22日の東京市場は、ドル安・円高。一時107円前半まで値を下げたものの割り込まず、その後ドルはやや底堅く推移した。

ドルの戻りも一巡、目先はレンジ取引か(2/22夕)

<< 東京市場の動き >>

22日の東京市場は、ドル安・円高。一時107円前半まで値を下げたものの割り込まず、その後ドルはやや底堅く推移した。

ドル/円は寄り付いた107.70-75円を日中高値にドルは弱含み。昼前には日中安値である107.15円を記録した。前日比180円安で寄り付いた日経平均株価が下げ幅を拡大させ、300円安を超えたことが嫌気されていたという。
しかし、日経平均株価が下げ止まり小反発に転じると、リスク回避の円買いも一服。ドル/円はじりじりと値を戻したが、ドルの反発も鈍い。結局、16時時点では107.55-60円で推移し、欧米時間を迎えている。

一方、材料的に注視されていたもののひとつは、引き続き「北朝鮮情勢」。朝日新聞が「超党派の地方議員が北訪問を検討、4月末から5月初旬」と報じるなか、米ホワイトハウスは「イバンカ氏が五輪閉会式に参加へ、北関係者とは接触せず」との発表を行っている。また聯合ニュースによる「北朝鮮当局者が25日に韓国訪問」との報道も。
そのほかでは、ロイターが浜田内閣官房参与のインタビューとして「日銀は外債購入を検討すべき」と報道、別にミネアポリス連銀総裁による「パウエル議長率いるFRBに大きな変化は予想せず」との発言も聞かれていた。

<< 欧米市場の見通し >>

今月16日に記録した105.55円をボトムに、ドルは108円近くまで順調に値を戻していたものの、そののち再び値を崩してきた。このままドルは続落し、再び安値を試すようなイメージは乏しいが、調整と思しき上値追いも取り敢えず一巡した感を否めない。つまり、これまでの「価格調整」から「時間調整」へと様相の変化が見込まれており、ドル/円相場はしばらくのあいだ107円を中心とした一進一退、次の方向性を探る展開をたどる可能性もありそうだ。

テクニカルに見た場合、2月高値110.48円を起点としたフィボナッチの38.2%戻しを上抜けたものの、半値(50.0%)戻しである108円レベルには惜しくも届かず。引き続き、同レベルが目先のドルの抵抗に。
それに対してドルのサポートは、取り敢えず107円レベル。これは本日東京時間のドル安値にも近い。非常に大雑把にいって107-108円のボックスを上下どちらに抜けるのか、その方向性が注視されている。

一方、材料的に見た場合、1月の米景気先行指数が発表されるほか、ダドリーNY連銀総裁やボスティック・アトランタ連銀総裁の講演が予定されており、それらは要注意。
なかでも後者は、2人とも今年のFOMCにおけるボードメンバー、投票権を有するだけに発言内容によっては為替相場の波乱要因となる可能性もある。昨晩発表されたFOMC議事録において、経済や物価見通しに強気の見方が示されるのと同時に、先行きの利上げペース加速警戒が含まれていただけに、「ドル強気派」からは議事録を後押しするような発言を期待する声も聞かれていた。

そんな本日欧米時間のドル/円予想レンジは、107.00-108.00円。ドル高・円安方向は、本日東京高値に近いうえ、テクニカルポイントにもあたる108円レベルの攻防にまずは注視。抜けた場合には、フィボナッチの61.8%戻しや、一目均衡表の基準線などが位置する108円半ばがターゲットに。
対するドル安・円高方向は、一目均衡表の転換線や東京安値が位置する107.20円レベルが最初のサポートで、割り込めば再び106円台突入も否定出来ない。(了)

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