ユーロ1.24ばさみ、株価を睨んで一進一退
米国、日本と史上最大の株価指数の下げが連鎖した本日の東京市場で、ユーロドルは相対的には1.23台での小動きに終始しながらも、株価指数先物の動きをほぼなぞる形で神経質に推移しました。
東京時間に一時1,600円を越える下落幅を見た日経平均株価も14:00前には反発、ほぼ同時刻にユーロドルは本日の底値1.2353をつけて上昇に転じました。
現在NYダウ、日経平均、DAX等の先物はほぼパラレルに動いており、各指数ともに東京時間の13:40前後に底値をつけて反転、今晩の底なしの連鎖への警戒感がやや薄まるとユーロも18:00過ぎに1.2434まで反発しました。しかしその後、一旦24,000ドルを回復したダウ30種平均先物3月物が反落すると、その動きに合わせるようにユーロドルも戻して東京時間19:30現在は1.24を挟む動きとなっています。
ドルや円がリスク回避の動きの中で強含む中でユーロドルと株価指数に奇妙な連動が生じています。ユーロ独自の材料としては、ドイツの連立協議が当初予定より長引き本日まで期日が延期されています。メルケル首相は株式市場の下落を引き合いに「今は困難なときで、われわれ全員が痛みを伴う妥協をしなくてはならない」と政治空白を終わらせる緊急性を強調して協議に入りました。ややドサクサ紛れの感はありますが、本日連立成立が実現すれば、それをきっかけに欧州株が反発しメルケル首相が世界の株式市場の救世主となる可能性もあながち否定はできず、連立の帰趨が注目されます。
夕刻16:00に発表された12月のドイツ製造業受注は予想の前月比+0.7%を大きく上回る+3.8%に改善、今晩は22:30に米12月の貿易収支の発表がありますが、いずれにしても今のユーロは株価動向次第。今晩は欧米市場で株が下げ止まるか否かを固唾を呑んで見守るほかありません。
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