ユーロ 思ったより穏やかな反応
週末の二大イベントをどちらもユーロ買いドル売り側で決着した週明けのユーロドルは、ユーロ高方向に大きく「窓」を開け、前週末終値1.2222から乖離して1.2271で取引が始まりました。しかし、そこからはほとんど上値追いとならず、東京早朝6:00頃に高値1.2275をつけた後は売り優勢となり、東京時間の午後には早々に「窓埋め」を完了。更に下押しし、欧州時間直前には1.2214の安値をつけ、すわ「Sell on fact」なのかと思わせる局面もありました。しかし、欧州勢の本格参入後はユーロ買いが強まり東京時間19:00現在は1.2250近辺で取引されています。
臨時予算期限切れを前に、週末ぎりぎりの交渉が続いた米上院では、民主党が移民政策を譲らず、暫定予算が否決され政府機関の閉鎖が始まっています。上院は週明けまでの暫定予算案可決を断念、再度の暫定予算案採決のための動議の投票が日本時間23日午前2時。
一方最後まで票読み困難とされていたドイツの社会民主党党大会の大連立への交渉入りの賛否を問う投票は賛成362に対し反対279で可決、空白の続いたドイツの政局にようやく連立政権発足の目途が立った形となりました。
重要なイベントが週末の市場休場時に重なるケースは最近では珍しく、それもどちらもユーロ買いドル売りの結果となったため、週明けは予想通りの窓を開けてのユーロ高とはなったものの、ドル円の反応を見ても、特に米政府機関の閉鎖に対する為替市場の反応が思ったよりも限定的で、東京時間にユーロドルの窓埋めを完了はやや意外感がありました。
米株価指数の先物の下げ幅も小さく、予算案については過去の同様のケースで一二週間のうちには決着していることから、比較的さめた見方となっているようです。
もっともこの後海外時間でユーロドルは再度仕切りなおす可能性は否定できず、今朝の高値1.2275、先週末の高値1.2295、17日につけたセッション高値1.2323などを意識しながら会の強さを図る展開となりそうです。
週明けのちぐはぐな動きいのせいでチャート的にはあまり方向感が出ておらず、下値も1.2200を割り込まなかったことから、本日は様子見ながらも基本は上昇トレンド回帰のシナリオのままでよいのではないかと思われます。
序盤の欧州株価指数先物はまちまちの推移、今晩この後は22:30に米国12月シカゴ連銀全米活動指数がある程度です。ユーロ側の焦点は25日のECB理事会にシフトしつつあります。
オーダー/ポジション状況
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