ユーロ米雇用統計で乱高下
5日の海外市場でユーロは雇用統計前後にやや上下に振れる動きを見せましたが、6日東京時間5:00現在は1.2050と一日のレンジの中心付近で取引されています。
本邦勢にとっては年明け早々のイベントとなった昨晩の雇用統計は、非農業部門雇用者数の伸びが14.8万人増と事前予想19万人増を下回ったことから発表直後はドル売りとなり、ユーロドルは1.2083まで急伸しました。しかし、平均時給や失業率は予想通りだったこと、14.8万人増という数字が「完全雇用」に近い現在の状況では誤差の範囲と捉えられたことなどからドルが買い戻される動きが強まり一時1.2021の安値をつけた後、NY終盤は結局雇用統計発表前の水準に近い1.2050近辺での取引となっています。
昨晩はドル円も同様の動きを示しましたが、上下動は緩やかで113.03まで急落の後113.27までしか戻せず、その後は東京時間終盤とほぼ同水準の113.15レベルで取引されています。
ユーロドルは昨晩も昨年の高値1.2092を前に押し戻された形となり、強めの抵抗線を意識せざるを得ない状況です。言葉を変えれば材料次第で1.2092を上抜ければ大きく上値余地を広げる重要な局面といえます。
NYダウが引き続き高値を更新するなど、米国の景気見通しは明るくドルのサポートとなる一方で、欧州経済への楽観からユーロも底堅く、やや力比べの様相。
直近のひとつの焦点は昨年秋にユーロの上昇をストップさせたドイツの政局不安の改善でしょう。メルケル首相は社会民主党との大連立継続のための予備交渉を7日に再開予定、その帰趨が注目されます。
オーダー/ポジション状況
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