ユーロじり高推移、一時約一ヶ月ぶりの高値(12/28夕)

28日の東京時間ユーロドルはじり高推移。

ユーロじり高推移、一時約一ヶ月ぶりの高値(12/28夕)

ユーロじり高推移、一時約一ヶ月ぶりの高値

28日の東京時間ユーロドルはじり高推移。
特段の材料があるわけではなく、年末の薄い市場の中で欧州企業への年末の資金還流の実需によるユーロ買いが生じていること、北朝鮮リスクが再び意識されドル円でドル売りとなったことなどがユーロドルを押し上げた要因と考えられます。
昨晩の海外時間に1.1910を一旦つけた後1.19割れの水準に一旦反落したユーロは本日東京時間にじりじりと上昇、昨日高値を上抜けて一時高値1.1947と約一ヶ月ぶりのユーロ高水準をつけて1.1950に接近。その後反落したものの東京時間18:30現在は1.1935レベルで引き続きユーロ高値圏での取引が続いています。

先ほど発表されたECBによる経済報告書では、欧州景気の勢いの強さにインフレ率が目標に向かっているとの確信は強めているものの、引き続き足下の物価上昇圧力が弱く、物価の持続的上昇の確かな兆候が見られないことから、未だ十分な中期的な金融刺激策がインフレ率上昇のサポートのために必要と従来の見解を繰り返しました。

現在のユーロ高が年末の特殊要因によるものなのか、あるいは来年のユーロ高回帰に向けての助走なのかは現時点では判断の難しいところです。当面のターゲットは11/27高値の1.1961、ここを抜けると1.20そして9/8高値の1.2092が見えてきて、ユーロ上昇再開も現実味を帯びてきます。

ユーロの高止まりに序盤の欧州株価指数先物はほぼ全面安。この後ユーロ圏にイベントは予想されておらず、米国は22:30卸売在庫、新規失業保険申請件数23:45シカゴ購買部協会景気指数の発表があります。

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