NZ/円、短期は強気。80.80超えで越週出来れば中期トレンドも強気に変化。
ニュージーランド経済は景気拡大基調を維持しており、第3四半期のGDP成長率も年率2.7%と高水準にあります。米税制改革法案が可決されたことで、リスク要因が排除されたことや、新規材料難から改めてNZ経済の良さを見直す動きも出てきていると見られ、為替相場は対米ドル、対円で上昇に転じています。
チャートを見ると、日足は11/20に付けた76.10を直近安値として下値を切り上げる流れを維持しており、この間に12/11の日足が79円台に実体を置く陽線引けとなり、9/21に付けた82.76を起点とするレジスタンスラインからもしっかりと上抜けて、新たな上昇トレンド形成の動きに入っています。直近の日足が80円台乗せに失敗して押し戻されており、これには何度かぶつかる可能性が高いと見られますが、下値も、79.10-20、76.50-60に強い抵抗が出来ており、76円割れで終えない限り、下値余地も拡がり難く、短期トレンドも変化しません。
一方週足は、5週連続陽線引けとなり下値を切り上げる流れを維持していますが、個々の陽線が強い上昇力をものではないことや、80.20〜80.80ゾーンに中期的に見た強い上値抵抗が控えており、これには何度かぶつかる可能性も高いと見られます。但し、80.80超えで越週出来れば、週足の形状が安定して中期トレンドもNZ強気に変化します。週足の上値抵抗は80.10-20、80.80-90に、下値抵抗は78.80-90、78.00-10にあります。31週週移動平均線は79.90に、62週移動平均線も79.60にあり、収束中のこれらを若干上抜け始めており、一段の上昇に繋がる可能性が点灯中ですが、“ダマシ”となる可能性を残しています。また、78.50以下で越週した場合は再び下値リスクが点灯します。
NZ/円【週足】:(12/27現在31週移動平均線は79.90に、62週線は79.60に位置しており、収縮中の両者を若干上抜けた状態にある。“ダマシ”となる可能性にも注意。)
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