オーストラリアドル週報(2017年12月第三週)

オーストラリア経済は労働市場の強さと底堅い消費に支えられて緩やかな拡大基調を維持しています。

オーストラリアドル週報(2017年12月第三週)

豪ドル/円、短期はやや強気、87円台前半の上値抵抗にも注意。

オーストラリア経済は労働市場の強さと底堅い消費に支えられて緩やかな拡大基調を維持しています。中銀は家計債務の増加傾向には懸念を示しているものの、世界経済が拡大基調にあることから楽観視しており、緩和的な金融政策を維持して景気を支える方針を継続する構えです。為替相場については、米金利が上昇傾向にあることから、対米ドルでは弱含み、対円では日米金利差を映して円安圧力がやや強まっており、豪ドルが堅調に推移しています。

チャートを見ると、日足は小陽線を繋げて下値を切り上げる流れを維持しています。この間に12/20の日足が、9/21に付けた90.30を直近高値として上値を切り下げて来た流れから若干上抜けかけており、短期トレンドが変化し始めています。一方で、87.10-20にもう一段強い上値抵抗が控えていることや、週足、月足の形状が不安定さを残していることから、“ダマシ”に終わる可能性にも注意が必要でしょう。日足の上値抵抗は86.80-90、87.10-20に、下値抵抗は85.80-90、85.10-20にあります。

一方、直近の週足は陽線で切り返して続落を食い止めており、今週は上値トライの動きが先行しています。しかし、9月に付けた90.30を起点として上値を切り下げて来た流れからはまだ上抜け切れていません。この週足の上値抵抗は87.10-30にあり、これを上抜けて越週するまでは下値リスクにも注意が必要でしょう。87円台を回復して越週した場合は一段の上昇が期待できますが、長期的な上値抵抗ゾーンである88〜90円台では上下動を繰り返す可能性が高いと見られます。週足の上値抵抗は前述の87.10-30、88.00-10に、下値抵抗は85.20-30にあります。31週移動平均線は86.50にあり、若干上抜けていますが、“ダマシ”の範囲内です。しかし、62週線が85.37に位置しており85円台が強い下値抵抗として働く可能性を示しています。また、31ヶ月移動平均線も84.57にあり、10〜11月の下値トライの流れの中でもこれを守り切って、強い下値抵抗として働いています。但し、62ヶ月線が89.26で上値を抑え込んでおり、続伸に繋がった場合でもこれを月末時点では上抜け切れない可能性も高いと見られます。

豪ドル/円、短期はやや強気、87円台前半の上値抵抗にも注意。

豪ドル/円【週足】:(12/20現在31週移動平均線は86.50にあり若干上抜けているが“ダマシ”の範囲内にある。しかし、62週線は85.37にあり下値抵抗として働く可能性が高い)

オーダー/ポジション状況

関連記事

「FX羅針盤」 ご利用上の注意
当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。

ページトップへ戻る