オーストラリア 11月失業率結果(17/12/14)

11月の豪州失業率は以下の通りとなりました。就業者数はエコノミスト予想を大きく上回り、失業率は横這いでした。

オーストラリア 11月失業率結果(17/12/14)

オーストラリア 11月失業率結果

11月の豪州失業率は以下の通りとなりました。就業者数はエコノミスト予想を大きく上回り、失業率は横這いでした。引き続き豪州の雇用は拡大傾向を続けています。特にフルタイムの雇用者が増加しました。発表を受けて豪ドルは買いとなりました。

オーストラリア 11月失業率結果

オーストラリア 11月失業率結果

オーストラリア 11月失業率結果

11月の就業者数は10月より61,600人の大幅増で、予想(19,000人)を上回りました。内訳は、フルタイム雇用者が41,900人増(10月24,300人増)、パートタイムが19,700人増(▼20,600人減)となりました。内容的にはかなり良くなっています。

オーストラリア 11月失業率結果 2枚目の画像

11月の失業者はフルタイム希望が2,500人増(10月は0)となっています。パートタイムも1,600人増加(10月▼8,100人)しており、人口増でも雇用拡大に連れて、失業者の雇用希望が拡大しています。
また、労働参加率は65.5%となり10月より0.3%(65.2%に0.1%上方修正)上がりました。

月間全労働時間は980万時間増加し17億4090万時間(前月は17億3110万時間←17億2,370万時間から上方修正)となりました。総労働時間が前月は上方修正され、更にそれより980万時間増加しているので、かなりの伸びとなっています。

人口に対する雇用者の割合(出所:豪州統計局)

人口に対する雇用者の割合(出所:豪州統計局)

総人口に対する雇用者の割合はリーマンショック後の底値水準を越え、11月も更に上昇しています。移民増加で総人口は毎年増加しているので、総所得は拡大し内需には好影響となります。

豪ドル/米ドルは指標発表前に0.7625〜30米ドルで推移していましたが、発表後は高値0.7670米ドル付近まで買われました。既に昨日の米消費者物価指数とFOMCで想定レンジの上限である0.7620〜30米ドル(昨日の13時30分時点の0.7569米ドルから)まで上昇しており、今日も含めて約100ピップスの豪ドル買いになっています。今日この抵抗線0.7660米ドル以上で終われば、目先の豪ドル安は一段落になります。この場合は次の抵抗線が0.7710〜20米ドルにあります。
尚高値からの抵抗線が0.7930〜40米ドルにあるので、ここをクリアしない限り豪ドルの戻りは売りとなります。下値は0.7620米ドル以下に反落すると0.75米ドルのサポートまで下値余地が広がります。(1豪ドル=0.7668米ドル、12月14日11時00分現在)

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