ランド円ショートコメント
まず、先週の振り返りですが、ランド円は「基本は戻り売り、大台8.00レベルをレジスタンスに、7.75レベルをサポートとする流れ」としました。実際のレンジは、安値が7.85レベル、高値が8.26レベルと、こちらも思った以上に堅調な一週間となりました。
先週までは格付けの話で短期筋の売りが先行していたと考えられますが、とりあえずイベント通過ということで買い戻しが出て、週後半はドル円での円売りもランド円上昇に寄与したと考えられます。高金利通貨の場合は売りポジションの勝負は短期決戦の傾向が強まるため、そうした動きが最近の高値圏を上抜かせたと言えるでしょう。
今週は、7〜9月期GDPの発表などいくつかの重要な経済指標の発表がありますが、このままどんどん上がっていくのも腑に落ちません。まだ先のことですが16〜20日の与党大会兼総裁(=時期大統領)選に向けてポストズマという流れから、誰がなっても今よりいいといった動きが出始めている感じもします。この党大会についてはもう少し日程が近づいてから詳細を書く予定ですが、格付け発表で短期的には悪材料が出尽くしたという動きとなったようです。
4時間足チャート(上かランド円、ドルランド、ドル円)をご覧ください。
ランド円、ドルランド、ドル円 四時間足
テクニカルには、すっかりと底打ちのチャートとなっています。3週続いた上値抵抗の水準8.08レベルを上抜けたことで、当面は8円の大台が底堅い展開になってきたと考えられます。いっぽうでレジスタンスは10月高値の8.44レベルまで目立ったものがありません。今週は、大台8.00レベルをサポートに、8.35レベルをレジスタンスとする週を見ておきます。
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