ユーロ上昇一服、次の方向感は定まらず(11/16夕)

本日の東京市場でユーロドルは1.18をやや下回る水準で横ばい推移。

ユーロ上昇一服、次の方向感は定まらず(11/16夕)

ユーロ上昇一服、次の方向感は定まらず

本日の東京市場でユーロドルは1.18をやや下回る水準で横ばい推移。
昨晩の海外市場では序盤は前営業日のユーロ急進の流れを受け上昇が継続、一時1.1861まで上昇して、ECB理事会後の下げの全戻しを達成しました。
しかしその後は行き過ぎ感や米消費者物価指数の上ブレなどから反落、東京時間は前日の同時間帯よりややユーロ安の1.1770-80レンジを中心とした動きとなりました。

もともと前回ECB理事会で、来年からの量的金融緩和縮小への道筋が引かれたものの、量的緩和の終了に関する言及が避けられていたり、満期分の債券の再投資が強調されたりと全体のトーンがハト派だったことを嫌気して始まったユーロ安相場だったことを考えれば、当時と比べてカタルーニャの危機的状況は回避されている点違いはあるにせよ、多少の、しかもドイツに限ったGDPの上ブレでの理事会前以上の水準の維持は、いくら相場に勢いがあるとはいえやや無理があったのだろうと考えられます。

これで相場が中期的に底打ちしたのか、それとも横ばいに映ったのかは、いまだ判断のつきかねるところです。すべてのテクニカルを無視しての上昇直後だけに、ここでテクニカルを論じても空しいだけだとは思われるものの、上昇の起点を一昨日16:00の1.1665と置いて昨晩高値1.1861からの半値戻しを1.1762とすれば現在の水準は、短期的には意外といいところまで下がってきている感じもします。

そもそも、ECB理事会以降はユーロ圏の材料が余り重要視されない状況下での一昨日のドイツのGDPはやはりただのトリガーだったとしか思えず、やはりここからは本日下院で可決される見込みの米税制改革法案が如何に迅速に中身のある形で上院案と摺り合わせできるかや、来年以降の道筋がよく見えていない米金融政策を占う上での米経済指標のアップデートなどがユーロドルの相場に重みを増してくるものと思われます。

先ほど19:00に発表されたユーロ圏の10月CPIコア部分の確報値は前年比+0.9%で速報値と変わらずでした。

今晩はこの後 22:30 米国新規失業保険申請件数、フィラデルフィア連銀製造業指数、輸入物価指数、23:15 鉱工業生産、設備稼働率、24:00 NAHB住宅市場指数
と米指標が続き、27:10 ダラス連銀総裁講演、29:00 コンスタンシオECB副総裁講演、
29:45 ブレイナードFRB理事講演と要人発言も続きます。また、東京市場で持ち直した後の欧米の株価の動向も気になるところです。
序盤の欧州株価指数先物はほぼ全面高の様相。

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