ドル円113円近辺 米下院税制改革法案通過(11/17朝)

16日の海外市場ではドル円は113円を中心に上下、アジア時間早朝は113円ちょうど近辺と前日比ほぼ変わらずの水準で取引されています。

ドル円113円近辺 米下院税制改革法案通過(11/17朝)

ドル円113円近辺 米下院税制改革法案通過

16日の海外市場ではドル円は113円を中心に上下し、アジア時間早朝は113円ちょうど近辺と前日比ほぼ変わらずの水準で取引されています。

昨晩は日経平均の反発に続いて欧米株式も軒並み上昇、リスク選好の回復に欧州序盤はドル買いが先行113.33まで上昇しました。しかし、その後は米新規失業保険申請者数やフィラデルフィア連銀景況指数などの指標が冴えずに反落、東京時間の安値を下回る112.74まで値を下げる場面もありました。
深夜にかけては逆に鉱工業生産、設備稼働率などの指標が予想を上回り、また、未明には共和党の税制改革法案が米下院を通過したことが報じられて反発、113円台を回復しています。

一部指標の悪化はあったものの、NYダウは3日ぶりに反発して187ドル高と大幅に上昇しており、欧州株もほぼ全面高となった割には、ドル円の上昇は限られたものとなった印象です。下院で予定通り可決された米税制改革法案ですが、上院案との開きもあって、年内に一本化の上成立に持ち込めるかは引き続き不透明。

また、市場では米国のインフレ見通しの低下とともに、2年もの米国債利回りと10年もの国債利回りの差が縮小、イールドカーブのフラット化が進行していることから、中長期での景気の先行きと利上げ速度のバランスに対し疑念が生じつつあることもドルの上値を重くしているようです。

本日の東京市場では、週末を迎え利益確定の動きも予想される中で、昨日ようやく反発した日本株がふたたび買いを集め、世界的な上昇スパイラルを再度形成することができるか否かが、ドル円の相場の方向性を見るうえでも注目されます。

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