ユーロ ドル円でのドル売りにつれ一時上昇
9日の東京市場でユーロドルはドル円でのドル売り加速につれ一時強含む局面もありましたが、夕刻には値を戻し結局前日と同水準の1.16近辺での取引となっています。
本日はザラバで日経平均株価はバブル後の安値からの半値戻しを達成、午前中は一時前日比486円高の23.382円まで上昇し、26年ぶりの高値を示現する局面もありました。
しかし、後場に入って利益確定や半値戻し達成からのテクニカルな売りが優勢となると、高値警戒感もあって売りが売りを誘う形で、逆に一時高値から860円下落する荒い値動きとなりました。
前場114円前後で取引されていたドル円は日経平均の下落に113円台前半に圧されたことから、ユーロドルも一時1.1616までドル連れ安となりましたが、その後は値を戻し、東京時間18:45現在は前日とほぼ変わらずの1.1600近辺での取引です。
夕刻に発表されたドイツの9月の貿易収支で貿易黒字が予想比拡大、特に輸出の減少が予想の-1.3%を大きく下回る-0.4%であったこともユーロの上昇を支えましたが、1.16台では売り意欲も強く、結局1.1600を挟んでの動きに終始しています。
また、19:00に発表となった欧州委員会の経済見通しでは2017年と2018年のGDP見通しをそれぞれ2.2%、2.1%に従来より大幅に引き上げる一方で、賃金上昇率の低さを反映して2017年のインフレ率の見通しは逆に1.6%から1.5%に引き下げていてまだら模様。市場はこれにはほぼ反応しませんでした。
ユーロはこのところこう着状態が続いていますが、どちらかといえばユーロ買いの材料が多い中で上値を抑えられた形となっており、やはりバイアスは若干ユーロ安よりが継続している模様です。
今晩はECB要人の発言が多く予定されていますが、為替市場へ影響のあるような発言は予想されません。結局のところユーロドルは税制改革法案をはじめとする米国材料待ち、今晩もレンジ内で方向感を探る動きが続きそうです。
序盤の欧州株価指数先物はまちまちの推移です。
オーダー/ポジション状況
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