NZ/円、短期は反発余地を探る動き。
81円台が壁となる可能性も。78円割れの越週で一段の下落に注意。
17日に発表されたニュージーランド第3四半期のCPIは事前予想より若干強めの前期比+0.5%、年率でも+1.9%となり、中銀のインフレターゲット圏内に入っています。これを受けて為替市場ではNZ買いが優勢となりましたが、対ドルで0.72超え、対円でも81円の壁が厚く、上値トライに失敗して押し戻されています。景況感には大きな変化は認められませんが、アメリカの足元の景況感に力強さが増していることや米金利先高観に、ドル高の傾向が強い中で対ドルではジリ安、対円でもやや上値の重い展開となっています。
10/10に付けた79.27を直近安値として下値を切り上げる流れを維持しており、この間に9/21に付けた82.76を直近高値として上値を切り下げて来た流れからも上抜けており、短期的には上値余地を探る動きが継続中ですが、81.00-10超えに強い上値抵抗が控えており、これにはいったんぶつかった形となりました。現状は200日移動平均線が80.03に位置しており、下値抵抗として働いていますが、これを下抜けて終えた場合は新たな下落リスクが点灯します。日足の上値抵抗は81.00-10、81.60-70、82.10-20に、下値抵抗は80.00-10、79.50-60、78.80-90にあります。短期トレンドは81.50超えに日足の実体を戻さない限り、下値リスクを残した状態です。
(編集部注:19日の政権交代決定以降の相場の変動は別記事にて)
一方直近の週足は、前週足から下寄りのスタートとなりましたが、結果的には陽線で切り返して続伸の可能性に繋げていますが、上値を切り下げる流れからは上抜け切れておらず、この週足の上値抵抗は82.00-10にあります。一方で2016年6月に付けた69.33を起点として下値を切り上げて来た流れには変化が認められず、この中期的な下値抵抗が78円台中ばにあることから、78円割れで越週しない限り、中期トレンドはNZ強気の流れを維持します。31週、62週移動平均線は79.70と78.96に位置しており、中期トレンドを支えていますが、78円割れで越週した場合はトレンドが変化して一段の下落に繋がり易くなります。逆に、82円超えで越週した場合は調整下げが終了、再び上値トライの流れに戻します。今週の週足の上値抵抗は81.40-50、82.00-10に、下値抵抗は79.90-00、78.50-60にあります。
NZ/円【週足】:(10/18現在31週移動平均線は79.70に、62週線は78.96に位置しており、両者を上抜けて中期トレンドは強気の流れにある)
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