ポンドは底入れか
ポンドは9月につけた高値1.3657から3日の安値1.3222まで400pips以上の下げとなりましたが、果たしてポンドの上昇は終わってしまったのか気になる方も多いと思います。ポンドは1月に安値1.1987の大底をつけ、それ以降は安値を切り上げる上昇トレンドを続けていて現状ではまだ上昇トレンドは継続しています。
直近のところでは、8月安値の1.2774、6月安値の1.2589を起点とした値幅観測を行うことが出来ますが、6月安値から8月高値1.3268までの上げ、その後の8月安値1.2774への押し、これを上昇N波動としてフィボナッチエクスパンションを計算すると、127.2%(161.8%の平方根)エクスパンション(青のターゲット)が1.3638となり、9月高値と近い位置にあることがわかります。
ポンドドル日足
また、8月安値と9月高値の半値押しの水準(赤いライン)が1.3216となっていて、現在の水準にかなり近く、そろそろ高値からの下げがいったん終わりに近いと考えています。
理由としては、英国のEU離脱による不透明さは長期的な影響で短期的な動きには影響が出にくく、英中銀も緩和から引き締めへと転じる可能性など、目先はポンドを買いやすい材料が目立ちます。
そして、もっとも気になる点は、シカゴ通貨先物におけるポンドのポジションが2015年以来、久しぶりに買いに転じてきていることです。もちろん、再び売りに戻る可能性もありますが、昨年円が売りに転じて以降の動きや、最近ではユーロが買いに転じて以降の動きは、比較的その流れが続いています。ポンドも買いに転じたことで、上昇トレンドが維持され9月高値を改めてトライする可能性が高いという見方をしています。
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