オーストラリア 8月小売売上高結果 (10月5日、日本時間9時30分公表済)
8月小売売上高実績 前月比▼0.6%(予想+0.25%)
8月の小売売上高は予想を大きく下回る▼0.6%(予想+0.25%)となりました。エコノミスト予想の最下限▼0.3%をも下回り、7月も当初の0.0%→▼0.2%と下方修正されており、第3四半期は非常に悪い数値になっています。GDPでも個人消費はかなりの割合を占めているので、中銀予想を下回るGDPになる可能性がでてきました。
豪州小売売上高(8月迄、青:前月比伸び、オレンジ:6ヶ月移動平均、赤:ゼロ)
過去2年間の累積トレンドは上図になり、ここ数か月の下落が目立ちます。
(出所:豪州統計局)
季節調整済数値(灰色)がトレンド(黒)を大きく下回りました。2016年の○印に近い流れになれば良いですが、その意味で次回数値が非常に大事になります。
主なセクター別内容は(前月比ベース)下記となっています。
8月は百貨店のみが牽引した形ですが、これは7月の大幅下落の反動と思われます。それ以外は軒並みマイナスで、家庭用品は2か月連続の大幅マイナスになっています。
8月 7月
食品 ▼0.6% +0.4 (←+0.7%)
家庭用品 ▼1.0% ▼2.1%(←▼1.7%)
衣料 ▼0.2% ▼0.4%(←▼0.2%)
百貨店 +0.7% ▼2.6%(←▼2.8%)
レストラン等 ▼1.3% ▼2.1%(←+0.2%)
その他 +0.1% +1.1%(←+1.3%)
今日発表の小売売上高は大幅なマイナスとなりましたが、貿易収支は若干予想を上回る黒字を計上しました。但し、四半期比較では黒字額を減らしているので、四半期ベースでのGDPは下方要因になります。第3四半期のGDPが気になるところです。
相場は発表前に0.7860〜65米ドルで推移していましたが、発表後は0.7830米ドル割れまで豪ドルが下落しています。小売売上高がまさかの大幅マイナスで、豪ドル売りに反応した模様です。但し、今回の数値は、第3四半期のGDPベースで小売も貿易収支もマイナス要因となっているので、その意味では相場は踏み止まっている感じです。
直近では0.7790〜00米ドルがダブルボトム水準で、先週は一度止められました。ここを切れると0.7750〜60、0.7710米ドルの2つのサポートを試す形になります。逆に踏み留まれば0.79米ドル付近までの上値余地が広がります。(10月5日10:35、1豪ドル=0.7830米ドル)
(以上)
オーダー/ポジション状況
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