<< 東京市場の動き >>
5日の東京市場は、112円台後半での揉み合い。形成レンジは20ポイント強と、凪相場の様相で目立った方向性はほとんどうかがえなかった。
112.70-75円で寄り付いたものの、積極的な売買は手控え気味。ゴトー(5・10)日ということもあり、仲値(午前10時)にかけてはややドル高・円安に振れるも続かず。113円には届かずに、結局寄り付きレベルまで押し戻されると、その後は動意が途絶えた。16時時点では112.75-80円で推移し、欧米時間を迎えている。
一方、材料として話題となっていたものは、まず日本の政局。そのなかでも、もっとも注目を集めていたのは小池都知事の去就だったが、午後になり自身の口から「衆院総選挙への出馬はないと前原氏に伝えた」との発言が聞かれていた。
また、そのほかでは、「カタルーニャ州首相、演説で対立打開へ調停呼び掛け」「米韓が自由貿易協定(FTA)の再交渉を始めることで事実上合意」との報道に加え、浜田内閣官房参与から「消費税は1%ずつ引き上げを」との発言が聞かれていたようだ。
<< 欧米市場の見通し >>
材料的には決して少なくなく、ざっと思いつくだけでも北朝鮮情勢に日本の政局、次期FRB議長人事、トランプ大統領vs米メディア、スペイン・カタルーニャ問題−−などがある。それらはいずれも要注意ではあるものの、現段階ではいずれも決め手に欠ける状況で、次の明確な方向性を示す指針にはなっていない。明日には注目の経済指標である9月米雇用統計が発表されることもあり、各種の要注意材料をにらみつつ、本日の欧米市場も基本的にはレンジ内での一進一退が続く可能性が高そうだ。
テクニカルに見た場合、過去1週間余りは112.20-113.30円といった1円強のボックスを形成しているが、短期的にはさらにレンジが狭まる格好で、変動はさらに乏しい。一部参加者からは、明日の米雇用統計発表までレンジ取引が続くとの指摘も聞かれているなど、まず足もとは前述した1円程度のボックスをしっかりと抜けていくことが出来るのかどうかに注目したい。
一方、材料面を見た場合、明日の注目の米雇用統計発表を控えているものの、本日も8月の貿易収支や同製造業受注といった重要な米経済指標が発表されるうえ、パウエルFRB理事をはじめとする通貨当局者による講演も相次ぐだけに、そちらも一応要注意。
また、依然として高原状態、過去最高値圏で推移しているNYダウを中心としたほかの金融市場の動きにも目を配っておきたいところだろう。
以上を踏まえた本日欧米時間のドル/円予想レンジは、112.30-113.30円。ドル高・円安方向は、まず東京高値の112.90-00円が最初の抵抗だが、抜けても直近だけで2度上値をレジストされている113.20-25円では上値も重いイメージだ。
対するドル安・円高方向は、昨日のNY安値に近い112.35円レベルは一目均衡表の転換線が位置しており、最初のテクニカルサポート。ただ割り込んでも、移動平均の200日線が位置する112円前後などサポートは多く、大きく崩れる展開は予想しにくい。(了)
オーダー/ポジション状況
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