過去6年間の豪州株式・NZ株式及び為替の動き18
昨年9〜10月に始まった豪州株>NZ株の動きは、5月以降に豪州株<NZ株の流れに転換しましたが、9月28日現在でもその流れが変わっていません。NZ株は続伸、豪州株は4ヶ月連続でマイナス(微減ですが)となっています。上図の豪州株自体(青ライン)は2015年2月高値からの上値抵抗線を抜け切れずに下がってきています。2015年末から商品相場の上昇基調に連れて、豪州株強調地合いでしたが、今年年央に上昇一服となり、それが株価指数にも反映されている様です。
(注:上図は豪ドル/NZドル為替推移(青)と2国間株価指数比(オレンジ:上図灰色の逆数すなわち「豪州株÷NZ株」で表したもので、上方が豪州株高、下方がNZ株高、為替対比のトレンド見るために逆数としました。)
豪ドル対NZドルの為替で見ると、2015年から続いた豪ドル/NZドル横這い収斂が先月(8月)に上抜けて、豪ドル高NZドル安に入り掛けると形(上図の青)になりましたが、9月はNZ株>豪州株の動きで、持ち高調整の豪ドル売りNZドル買いが出たようです。赤いサポートは守られると思いますが、相対株価が再度NZ株高方向に下抜け掛けているので、まだ豪州買いにはなり難くなっています。10月にここで止まるか確認したいと思います。
その為替ですが、前回(8月23日付)「月足ベースでは2013年9月から始まった3角保合いのレンジが今日現在1.0400〜1.1150NZドルにあるので、レンジ上抜けの確認を含め、今月1.0850NZドル越えて終ると月足レンジの上限1.1150NZドルまでの上値余地が出来てきます。…」と書きましたが、9月1日に高値1.1141、9月7日に高値1.1144を付けて、ダブルトップ達成後に豪ドル売りNZ買いのポジション調整になっています。現在のスポットは1.0865〜70NZドルで、丁度底値・高値間の61.8%戻し(1.0860NZドル)まで下落しています。半値まで押すと1.0770NZドル付近までの下値余地が広がります。
基本はまだ1.04〜1.1150NZドルレンジ内で1.0820〜30NZドルにサポート(=以前の抵抗線)あります。このレンジは依然有効となっています。尚このレンジは10月に1.0410〜1.1110NZドルまで収斂しています。
もしこのレンジ内サポートの1.0820NZドルを下回ると半値戻しの1.0770NZドル、更に一段の豪ドル安の可能性が広がります。一方で1.0820NZドルのサポートを守ると、再度1.11NZドルまでの上値がありそうです。それには豪州株>NZ株にならないと資金移動が起きないと思います。(9月29日13:45現在、1豪ドル=1.0869NZドル)(前回は8月23日掲載)
オーダー/ポジション状況
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