豪ドル/円、短期は強気の流れを維持。上値余地が限られる可能性にも注意。
オーストラリア経済は好調な雇用市場と消費に支えられて引き続き緩やかな拡大基調にありますが、欧米経済の景況感の底堅さを背景に米欧の金利先高観が強まっており、新興国から先進国へと資産をシフトする動きが強まる可能性があります。また、足元では豪ドルの買い持ちポジションが一段と膨らんでいること、対ドルでの0.80台、対円での90円台は中・長期的に見ても強い上値抵抗ポイントにあたることから、これにぶつかった可能性が生じています。中期トレンドが崩れておらず、調整下げに留まる可能性がありますが、短期的には一段の下落リスクに注意する必要がありそうです。
チャートを見ると、日足は、8/11に付けた85.45を起点としてゆっくりと下値を切り上げる流れを維持しており、豪ドル強気の流れに変化が認められませんが、88円台を維持出来ずに終えた場合は、日足の形状が悪化して下値リスクがやや高くなります。この場合はもう一段調整余地が拡がり、86〜87円台の足元を固め直す動きが強まり易くなります。この場合でも中期トレンドが強気の流れを維持しているので、急落とはなり難く、上下動を繰り返す展開が予想されます。日足の上値抵抗は89.20-30、89.90-00、90.40-60に、下値抵抗は88.00-10、87.20-30、86.00±10銭にあります。
一方直近の週足は、実体が小さく上ヒゲのやや長い陽線引けとなりました。上値トライに失敗した形となった反動で、今週は週初から下値トライの動きが強まっています。現状は6月に付けた81.78を起点として下値を切り上げる流れを維持しており、中期トレンドは豪ドル強気の流れにありますが、87円割れで越週した場合は下値リスクがやや高くなり86.00前後までの一段の下落に繋がり易くなります。可能性がまだ低いとみますが、85円割れで越週するか、値動きの中で84.50割れを見た場合は中期トレンドが変化して80〜82円方向への一段の下落に繋がり易くなります。週足の上値抵抗は89.20-30、90.40-50に、下値抵抗は87.20-30、85.60-70にあります。31週、62週移動平均線は85.62と83.63にあり、中期トレンドは豪ドル強気の流れを維持しています。
豪ドル/円【週足】:(9/27現在31週移動平均線は85.62に、62週線は83.63にあり中期トレンドは豪ドル強気の流れにある)
オーダー/ポジション状況
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