ランド円ショートコメント(17/9/25)

21日に発表された政策金利は6.75%と現状維持、0.25%の引き下げで6.50%を予想していた市場参加者のコンセンサスとは異なる結果となり、

ランド円ショートコメント(17/9/25)

ランド円ショートコメント

まず先週の振り返りですが、ランド円は金利引き下げのコンセンサスから上値の重たい動きを考え「8.20レベルをサポートに、8.50レベルをレジスタンス」とする流れを見ていました。実際のレンジは安値が8.31レベル、高値が8.50レベルと、予想よりも狭い値幅でのもみあいとなりました。

また21日に発表された政策金利は6.75%と現状維持、0.25%の引き下げで6.50%を予想していた市場参加者のコンセンサスとは異なる結果となり、週後半のランド円の底堅さはその影響もあったと言えそうです。ただ、21日にはFOMCの結果発表もあり、それによる同買いの動きがドルランドよりも主要通貨のドル円で大きかったというほうが、状況を正確に示しているかもしれません。いずれにしても、南ア中銀が政策金利を引き下げなかったことで、引き続き今後の利下げ思惑は続くものと考えられます。

先週はもうひとつ南アで妙な話が出てきました。

20日のFT(日経)の記事から引用すると「国際会計事務所KPMGとコンサルティング会社マッキンゼーが、インド系富豪グプタ家に関連した政治スキャンダルの影響で一段の打撃を受けている」とあり「グプタ家は、ズマ大統領とのつながりを使って国営企業の契約を不正受注した」と続きます。

KPMGは南アフリカ国内で幹部が総退陣、ビジネスも大きく失う結果となっていますが、ズマ大統領とグプタ家は関与を否定しているもののKPMGやマッキンゼーから今後何らかの資料が出てくる懸念もあり、いったんは不信任を乗り越えたズマ大統領にとって、新たな火種が登場、そして南アフリカの政治問題へと発展するリスクがあると言えます。

こうしたことを考えると、ランンド円は最近のレンジもみあいを下抜けする可能性を考えなくてはなりません。4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)をご覧ください。

        ランド円、ドルランド、ドル円四時間足

        ランド円、ドルランド、ドル円四時間足

過去4週間は8.30から8.55のもみあいを継続し、直近2週間は上値も重たくなっているというチャートです。今週初が比較的高い水準にあり、過去4週間のレンジを下抜けることは難しそうですが、南アフリカの汚職の進展具合ではランド売りとなるリスクを考えたいところ。

今週はじり安の展開を考え、8.25レベルをサポートに、8.50レベルをレジスタンスと、下値に余裕のあり週を考えておきます。

関連記事

「FX羅針盤」 ご利用上の注意
掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。

ページトップへ戻る