ユーロ値を上げる展開、対円は激しい動きに(9/15夕)

ユーロドルは、昨晩予想を上回る米消費者物価指数の改善でドルが乱高下する局面でユーロ安値1.1838の瞬間値をつけましたが、

ユーロ値を上げる展開、対円は激しい動きに(9/15夕)

ユーロじりじりと値を上げる展開、対円は激しい動きに

ユーロドルは、昨晩予想を上回る米消費者物価指数の改善でドルが乱高下する局面でユーロ安値1.1838の瞬間値をつけましたが、すぐに1.19近辺に戻しました。
昨晩は英国中銀の強気姿勢にポンドが買われる動きが相場の中心だったこともありその後はユーロも連れ高で強含み、1.19台に乗せてアジア時間を迎えました。

早朝の北朝鮮のミサイル発射のニュースでドル円は乱高下しましたがユーロドルはほぼ動かず。日中も1.1900-30レンジで小動きに終始しました。
しかし、夕刻ラウテンシュレーガーECB理事がエストニアのタリンでのシンポジウムで「上向きの成長と低金利によりインフレ率がわれわれの目標に回帰していくことは疑いなく、今が債券買い入れを縮小する時だ」と発言、これを受けてユーロは一時1.1950を越え、18:30現在は1.1950近辺での取引です。

一方ドル円の乱高下の影響でユーロ円は朝から激しい値動きとなり、7:00のJアラートが発せられた直後に130.62の安値を記録、その後はドル円の急速な買い戻しに、夕刻のユーロ高も加わってユーロ円は132.80にまで上昇、日中の変動幅は2円を越える激しい一日となりました。

本日も英中銀関係者の早期利上げが必要とのタカ派発言にポンドが買われていることもあって、海外序盤の欧州通貨は全般的に強含みです。
ユーロは引き続き、現在1.1901近辺の21日移動平均線に近い水準で推移、中期の上昇トレンドに大きな変化はありません。
短期的にはECBの10月テーパリング決定への動きと米経済の回復基調への回帰の兆候による年内米利上げの可能性を両睨みにしながらの一進一退が来週のFOMCあたりまで続きそうです。

今晩は米指標が重く、21:30に小売売上高とニューヨーク連銀製造業景況指数、22:15に鉱工業生産と設備稼働率、23:00にミシガン大消費者信頼感指数と企業在庫がそれぞれ発表になります。中でも小売売上高に注目が集まりますが、事前予想は前月比+0.1%と前月の+0.6%から低下見込み。

また未明には北朝鮮問題で国連安保理事会の非公式会合が予定されています。
今回の射程がグアムの距離に近く、米国に対する一段の威嚇行為ととらえられることから、米国の反応が注目されます。

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