ユーロ 東京時間に急上昇、高値を更新(9/8夕)

ユーロは東京時間に急伸、一時対ドル1.2092をつけ年初来高値を更新しています。

ユーロ 東京時間に急上昇、高値を更新(9/8夕)

ユーロドル 東京時間に急上昇、年初来高値を更新

ユーロは東京時間に急伸、一時対ドル1.2092をつけ年初来高値を更新しています。
昨晩注目されたECB理事会では政策の変更は無かったものの、ドラギ総裁の記者会見でテーパリングについて10月理事会での検討と具体的コメントがあったこと、ユーロ高についての議論が行われたことは明言されたものの、具体的な水準には触れられず、また、為替レートを政策目標としないスタンスも改めて確認されたことから、ほぼ予想通りの無難な内容と捉えられました。
今回のECB理事会を前に市場ではテーパリングの凍結や為替相場への強い牽制など常識的には考えにくい内容の憶測が事前に飛び交いユーロの上昇を圧迫していただけに、無事理事会を通過したことでユーロに対する買い安心感が広がりユーロ買いが加速、中長期のユーロ上昇トレンドに回帰した形です。

ユーロドルの当面の目標は2014年高値1.3993から今年頭のセッション安値1.0341までの下落の半値戻し1.2167、財政政策等でもたつくトランプ政権と安定的な景気回復を証明しつつあるユーロ圏の加速力の差を考えれば、まだまだユーロに上値余地はあるものと考えられ、上記のフィボナッチ61.8%戻しの1.2598は年末までに十分狙える水準でしょうか。

一方下値はやや長い目で見れば8月1ヶ月かけて固めた1.1750-1.1850が堅く、また9月に入ってもみあった1.1850-1.1950も足がかりとなります。
近いところは5月からの上昇局面で常に重要な役割を演じた21日移動平均線(本日1.1861レベル)がとりあえずのサポートとなりそうです。

本日この後ユーロ圏に大きなイベントは無く、米国も21:45のフィラデルフィア連銀総裁講演と23:00の卸売在庫がある程度、ただ、明日9日は北朝鮮の建国記念日であり、新たなミサイル実験等には注意が必要です。

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