ユーロ 反落後横ばい、欧州序盤は下値攻め
昨晩の海外市場では米消費者信頼感指数が予想外によい数字であったこと、トランプ大統領の北朝鮮のミサイル試射に対する反応が遅く、比較的穏当なものであったことからリスク回避の動きが弱まってドルの買戻しが優勢となり、ユーロドルは高値1.2070から反落して1.19台後半へ。
その流れを受けた東京時間は1.1972で始まった後1.19台後半で小動きとなりました。その後夕刻欧州勢参入とともにユーロドルは一段の下値攻めとなり、一時1.1950を割り込む動きとなっています。
夕刻バラバラと発表されているドイツの各州毎の8月の消費者物価指数は前年比1.8-1.9%と強めの数字が出ていて、今晩21:00に発表となるドイツ全体の8月消費者物価指数も上ブレが期待できそうですが、本日のユーロの頭は妙に重く素直に反応していません。
ムーディーズは本日発表した「グローバルマクロエコノミックアウトルック」と題するレポートの中で、ユーロ圏について2016年同様2017年と18年も潜在成長率以上の成長が内需主導で見込めるとして、2017年のGDP成長率を2.1%に2018年の成長率を1.9%にそれぞれ引き上げました。(5月の時点で見通しではそれぞれ1.7%と1.6%)
一方で米国については2017年上半期の結果が不冴えであったことから2.2%に、2018年については景気刺激策が従前の見通しほどではないと考えられることを理由に2.3%にそれぞれ0.2%ずつ下方修正しています。
昨晩はドイツのメルケル首相はユーロの上昇が貿易黒字に影響を与えるため貿易黒字を懸念しておらず、為替レートに対する政治的影響力を持たないと述べ現在のユーロ高を肯定、ドイツ産業連盟のケンプ会長も「ドイツと欧州の経済は全体的に比較的強く、われわれの経済はユーロ高に対応できる」と述べるなどユーロの買い材料は揃っていますが、昨日来不思議とユーロの上昇力が鈍っています。
1.20に達したことによる達成感はあるものと思われますが、やや気になる動きです。
とはいえ、ユーロを取り巻く環境に大きな変化は無く、底値も本日のところは1.1940近辺が固いことから、米指標にサプライズが無ければ、調整後は再び1.21台を目指すものと予想します。
今晩は前述のドイツCPI の他、米国サイドも20:00のMBA住宅ローン申請指数、21:15のADP雇用統計、21:30 2QGDP改定値、個人消費、23:30原油在庫と盛りだくさんでやや波乱含み。
ユーロ安とリスク選好回帰で序盤の欧州株価指数先物はほぼ全面高の様相です。
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