ランド円ショートコメント
まず先週の振り返りですが、ランド円は「8.10レベルをサポートに、8.50レベルをレジスタンスとする流れ」を見ていました。実際のレンジは安値が8.19レベル、高値が8.41レベルと、上下ともに10銭ほど内側の狭い値幅での取引となりました。ランド円は政治面での材料は消化し、先週はCPIの発表がありましたが、こちらも4.6%と着実に落ち着いた数字を出しています。ただ、予想の範囲内ということもあって、ほとんどランドへの影響は見られませんでした。
金曜のNY後場まではほぼ8.20〜8.30の恐ろしく狭いレンジ内での取引に終始し、ジャクソンホールのドラギ総裁講演でユーロ円が上昇した動きに引っ張られて、ランド円も含めた他のクロス円も強い地合いで引けたという程度でした。今週は31日に南アフリカ貿易収支の発表がありますが、それよりはドルの影響として1日の米国雇用統計の影響の方が大きいと考えられ、純粋にテクニカルな観点のほうがよさそうです。
4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)をご覧ください。
ランド円、ドルランド、ドル円 四時間足
およそ動きが見られませんが、最近は8.40レベルが上値が重たい水準となっていることがわかります。8.40〜8.45レベルでは戻り売りを考える参加者がいるように見えます。いっぽうして値も8.20以下での取引は滞空時間が短いのが最近の傾向です。引き続き、8.20レベルでは買いたい向きもいると考えて良いでしょう。
今週は、8.20レベルをサポートに、8.45レベルをレジスタンスとする週を考えておきます。
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