ユーロ東京時間持合いの後下落
本日の東京市場でユーロは日中1.1785近辺でほぼ横ばいに推移しましたが、夕刻にかけてユーロ売り圧力が強まり、ユーロは対ドルで一時1.1721まで下落、その後は1.1750台に戻すやや値動きの荒い展開となっています。
前週末に極度に緊張化した米朝関係の緊張緩和は本日も継続、ドルを買い戻す動きにつながっています。
為替市場では「危険避難通貨」円に対するドル買い戻しが先行したためにユーロ円はユーロドルの下落前、東京時間で一時130円台を回復しています。
北朝鮮の朝鮮中央通信社は、金正恩労働党委員長が何らかの決定を下す前にもう少し米国の姿勢を注視する態度を示したと伝えました。二週間にわたり動静が不明とされていた金委員長の公の場での発言は市場の警戒感を更に和らげ、ユーロドルでもドルの買い戻しにつながったと見られます。
市場では短期的には今晩21:30に発表される米小売売上高に関心が集まっています。
労働需給のひっ迫と物価の低迷という相反する二つの事象を前に、小売売上高の動向は米経済の先行きを占う上での重要度が相対的に高まっています。
ユーロドルは一時約一ヵ月半ぶりに21日移動平均線を下回る動きを示している状況でもあり米指標の結果次第では波乱含み。序盤の欧州株価指数先物はまちまちの推移です。
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