ドル上伸、米指標の改善で(17/8/16朝)

15日の海外市場ではドルが上伸、発表された7月の小売売上高は前月比+0.6%、事前予想の+0.3%を上回り、伸び率は今年最大を記録しました。

ドル上伸、米指標の改善で(17/8/16朝)

ドル上伸、米指標の改善で

15日の海外市場ではドルが上伸、発表された7月の小売売上高は前月比+0.6%、事前予想の+0.3%を上回り、伸び率は今年最大を記録しました。また、同日発表されたNY連銀製造業景況指数は25.2と事前予想10.0を大幅に上回り、2014年以来の高い水準となりました。

これらの発表を受けドルは主要通貨に対し上伸、ドル円は一時110.85、ユーロドルは1.1687をつけました。その後はやや戻しましたが、日本時間7;00現在はそれぞれ110.60、1.1735レベルとドル高値圏での取引が続いています。

トランプ大統領は今朝がた記者会見を行い、インフラ整備計画に関する承認手続きの簡素化、迅速化を行う大統領令に署名、インフラ投資を加速させるとの方針を示しました。
また、訪中中の米国のダンフォード統合参謀本部議長は房参謀長ら中国軍幹部と会談、北朝鮮問題等に関して意見を交換し、軍同士の協力関係を深めていくことで一致したと報道されています。

北朝鮮情勢は予断を許さない状況が続いていますが、言葉の応酬による急速な軍事衝突への危機は、米国の対話方針、北朝鮮の様子見姿勢が明らかになり一安心といったところです。
このところ市場の懸念の一つであった米経済の先行き不安も世界共通の話題であるインフレ率の鈍化の問題は残しつつも、雇用、小売業、製造業の健全な成長が確認されて、従前の米経済への認識に戻りつつあります。
トランプ大統領のロシアゲートも新たな話題が持ち上がるまでの短いモラトリアムとなっていて、大統領の夏季休暇期間に米国はうまく時間を稼いで悪材料のスパイラルによるドル安株安の加速を回避した形となりました。これらの状況を反映して米国の年内利上げ確率は49.2%まで回復、ドルを下支えしています。

チャート的にも11日に6月安値108.83を一時下回ったことで円高方向への加速が懸念されましたが踏みとどまり、基準線111.35、一目均衡表の雲の下限111.66をターゲットに上昇中。今後も米経済の底堅さを裏付ける指標が続けばドルの買い戻しは継続されそうです。

この後8:30からは豪州でウエストパック景気先行指数の発表があります。

オーダー/ポジション状況

関連記事

「FX羅針盤」 ご利用上の注意
掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。

ページトップへ戻る