ランド円ショートコメント
まず先週の振り返りですが、ランド円はランド安の動きにつながるリスクが非常に高いことから「年初来安値7.90をサポートに8.35をレジスタンスとする流れ」を見ていました。実際のレンジは安値が8.05レベル、高値が8.42レベルと、ランド安ではあったものの8.00円の大台はしっかりと維持した週となりました。
先週のランドは、ズマ大統領の不信任決議を巡って秘密投票となるのかどうかが最初のポイントとなり、これについては先週の9日に速報としてコラムに書いたとおりですが、多くの市場参加者はズマ大統領が秘密投票で不信任となる可能性を南アフリカにとって良いと考えランド買いで反応しました。しかし、秘密投票であったにも関わらず、ズマ大統領の不信任決議は否決されズマ大統領の続投が決定、ランド売りで反応したものの買われた分が行って来いとなっただけで終わったのが週前半です。
そして週後半は、ドル円とクロス円全般でのリスクオフの動きから円高に動きランド円も安値圏での週末クローズとなったことになります。
今週も北朝鮮リスクからのリスクオフ相場が継続しやすいことと、南アフリカ関連での材料には目立ったものが無いため、ドル円を横目でにらみながらのランド円相場となる可能性が高そうですが、ランド円での動きからチャートを見て予想をたてましょう。
4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)をご覧ください。
ランド円、ドルランド、ドル円 四時間足
現在のランド円はピンクの平行線で示した下降チャンネル内での動きになっていて、先週は8.00の大台は維持したものの、赤いラインで示した8.09(5月安値)はトライしてきているため、引き続き年初来安値7.90を試しやすい地合いには変化ありません。今週末には下降チャンネルの下限が7.90を下回る水準に位置することも気になります。
今週は引き続き円高を要因とした下げ相場とし、7.90レベルをサポートに、レジスタンスとぶつかる8.25レベルをレジスタンスとする週を考えています。
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