ズマ大統領続投 (17/8/9)

週初のランド円レポートでも書きましたが、8日の不信任投票を秘密投票で行うかどうかでズマ派の議長は秘密投票を行わない可能性が高いと見ていたところ、

ズマ大統領続投 (17/8/9)

ズマ大統領続投 

週初のランド円レポートでも書きましたが、8日の不信任投票を秘密投票で行うかどうかでズマ派の議長は秘密投票を行わない可能性が高いと見ていたところ、野党の圧力や国民の目もあったのでしょう、結局は秘密投票での不信任投票が行われました。

この秘密投票が決まった月曜のNY市場では、ズマ大統領の不信任決議の可能性が高まったと見てランド買いの動きとなりました。月曜レポートでは「秘密投票での実施=ズマ大統領不信任可決の可能性=短期的政治混乱、という流れからランド売りも出るでしょうし、将来的な期待からランド買いもでるかもしれません」と書きましたが、最初の反応は後者であったということになります。

しかし、秘密投票であったにもかかわらず昨日の不信任決議は否決されズマ大統領の続投が決まりました。そして、否決されたニュースでいったん買われたランドには再び売りが入ったことになります。

朝に更新している到達確率チャートから上段にランド円、下段にドルランドを並べたチャートをご覧ください。

ズマ大統領続投 

青の点線で囲った最初のほうが秘密投票決定時、後のほうが不信任決議否決時の値動きです。こうして見ると明確ですが、結局1日かけての行って来いとなっただけで、本日のランドは対円、対ドルともに週初の水準に戻っています。

南アフリカにとっては人気が落ち目の大統領続投となりますが、与党ANCとしても海外の格付け会社の目もありますし、改革を進めざるを得ないことは確かです。当面は与党の政策に注目していくこととなりそうです。

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