リスクオフと金相場 (17/8/10)

最近の北朝鮮と米国との緊張の高まりからリスクオフ相場となり、株式市場は軒並み売られ為替市場では円が買われる展開となっています。

リスクオフと金相場 (17/8/10)

リスクオフと金相場 

最近の北朝鮮と米国との緊張の高まりからリスクオフ相場となり、株式市場は軒並み売られ為替市場では円が買われる展開となっています。しかし、今朝10日の日経朝刊1面の記事を見ても分かる通り、隣国の韓国では株も通貨も売られています。

これは北朝鮮に接しているリスクを考えれば当然なのですが、問題は本当に円も買いなのかどうか、これは非常に悩ましい問題です。北朝鮮は米国の警告に対してグアムの米軍基地への攻撃を想定しグアム島沖にミサイル4発を撃つ計画を発表していますが、ミサイルの軌道は日本の上空を飛んでいきますし、仮定の連続となりますが、もし米国が反撃をし、それに対抗して同盟国である日本にもミサイルなどという最悪の事態を考えると、韓国同様に円も売られる可能性があるのではないか、色々考えると積極的にドル円での円高も見込みにくいというのも事実です。

そうなると、同様にリスクオフの時に買われる通貨スイスフランの買い、あるいはFXから範囲を広げて歴史的にリスクオフ資産の代表である金、つまりスイスフラン買い、金買いのほうがより朝鮮半島の緊張には適しているのではないかと考えられます。そこで、金(ドル建て)のチャートを見てみましょう。

             金相場(ドル建て)

             金相場(ドル建て)

4月以降の日脚ですが上下しながらも7月の直近安値以降は着実に上昇相場となっています。現在の水準は2016年の高値1375.12と今年の高値1296.06を結んだレジスタンスラインに位置していて、ここを抜けてくると今年の高値を改めてトライしやすい状態にあります。

また7月安値1205.02を起点に、8月1日高値までの上げ、その後の8日の押しをN波動と考え、次のフィボナッチ・エクスパンションを計算すると61.8%が1294.39と今年の高値とほぼ一致することがわかります。現在の金相場は1300ドルの手前をターゲットに上昇トレンドの中にあると考えることが妥当です。

なお、リスクオフ資産どうしのクロスとして、金買い・円売り、スイスフラン買い・円売りというのも一層緊張が高まる場合には有効な組み合わせと言えるでしょう。

関連記事

「FX羅針盤」 ご利用上の注意
掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。

ページトップへ戻る