ポンド急落
昨日の英中銀MPCでは前回の利上げ賛成委員3名から2名に減少したことや、カーニー総裁が今後の英国経済減速の可能性と金融政策への影響について言及したことから大きく売られる動きとなりました。しかし、日中の動きとしては大きな下げではあったものの、長期的な流れの中ではユーロ同様に依然として強い地合いを保っています。
ポンドの日足チャートを対ドル、対円ともに見てみることとしましょう。上段がポンドドル、下段がポンド円です。
ポンドドル ポンド円日足
ポンドドルのチャートを見ると、少なくとも3月以降の上昇トレンド(ピンクの平行チャンネル)は続いていて、直近のところでは6月以降の上昇トレンド(薄紫の平行チャンネル)の中での推移となっていて、昨日の下げでも後者のチャネルをブレークするには至っていません。雇用統計もありますが、テクニカルには下がったところは買いという流れが続いていると考えることができます。平行チャンネルについては昨日のコラムも合わせてご覧ください。
ポンド円のチャートでは、サポートは4月安値と6月安値を結んだライン、レジスタンスは5月高値と7月高値を結んだラインとなっていて、現在は高値圏での踊り場形成段階にあります。6月安値(138.68)と7月高値(147.77)のフィボナッチ・リトレースメントを計算すると38.2%押しが144.30となり、7月安値あるいは昨夜の安値と重なる水準にあることがわかります。ここを維持すれば再び今週の高値圏に戻す展開、割れてきた場合には半値押しにあたる143.23をターゲットとする流れにあるといえます。
なお、到達確率チャートでも日々、ポンドドルとポンド円のチャートを更新していますのでご利用いただければ幸いです。
関連記事
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2024.11.22
ドル円 値動きそのものは激しいが、結果レンジ内か(11/22夕)
東京市場はドルが小高い。やや激しめの乱高下をたどるなか、最終的にドルは高値引け。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:編集人K
2024.11.22
ドル円154円台前半、本邦CPI高止まり等で一時154円割れ (11/22午前)
22日午前の東京市場でドル円は「往って来い」。
-
オーストラリアドル(AUD)の記事
Edited by:田代 昌之
2024.11.22
豪ドルWeekly 100円を挟んだもみ合い、CPIで早期の利下げ観測が強まる可能性も(24/11/22)
今週の豪ドルは、豪準備銀行(RBA)が公表した理事会要旨でタカ派姿勢が確認されたものの、買いは続かず、100円水準を挟んだ小動きの相場展開が続いた。
-
その他
Edited by:山中 康司
2017.08.10
リスクオフと金相場 (17/8/10)
最近の北朝鮮と米国との緊張の高まりからリスクオフ相場となり、株式市場は軒並み売られ為替市場では円が買われる展開となっています。
-
その他
Edited by:山中 康司
2017.07.28
原油一段高 (17/7/28)
OPEC・非OPECによる減産調整会合以降、原油価格は一段高の動きを見せ昨日は49.24ドルの高値をつけています。
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
- 掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。