原油一段高
OPEC・非OPECによる減産調整会合以降、原油価格は一段高の動きを見せ昨日は49.24ドルの高値をつけています。6月安値42.05ドルから既に7ドル以上の上げとなり最近の落ち着いた値動きの中では比較的大きな上げ相場になっているといえるでしょう。久しぶりにWTI日足(期近つなぎ)チャートを見て今後の展開について考えてみます。
現在の上げ相場は6月安値を起点にピンクの平行ラインで示した上昇チャンネルの中での値動きであることがわかります。しかし、今週の上げでもってこの上昇チャンネルの上限に近づいていることも見て取れますし、4月高値と5月高値を結んだレジスタンスライン(赤色)もまた同じ水準に位置していることから、短期の上げとしてはいったんいいところに来たと考えることができます。
となると調整の押しを考えることとなりますが、チャート的には短期の押しを挟んで上昇N波動を形成中であるため、押しも直近安値45.40ドルと昨日高値とのフィボナッチ・リトレースメント(緑色)の計算でよいと思われます。すると半値押しが47.32ドル、61.8%押しが46.87ドルとなり、47ドル前後が押しのターゲットとなりやすい水準です。位置的にも上昇チャンネルの下限に到達するかどうかという水準でバランスも悪くありません。
その後、再上昇の動きは6月安値から7月初めの高値、その後の押しのN波動を考えフィボナッチ・エクスパンション(青色)を見ます。現在の水準はほぼ100%(48.42)友重なり、上記のラインとも合わせていったんターゲットを達成している水準であることが、この計算からもわかりますが、次の上げは上昇チャンネルの上限とぶつかるターゲットとして、127.2%(161.8%の平方根)のエクスパンションとなる50.35ドルが妥当です。
結論として、短期的にはやや過熱感があり、47ドル水準まで短期的な調整を挟んだ後に50ドルの大台を見る可能性が高いと言えるでしょう。
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