2024年米国大統領選挙 4 (2024/10/23)

いよいよあと2週間で大統領選挙である。

2024年米国大統領選挙 4 (2024/10/23)

2024年米国大統領選挙 4

いよいよあと2週間で大統領選挙である。
なぜ11月5日(火曜日)に選挙が行われるのか。
日本などはもちろん日曜日に選挙を行い、最大の投票率を期待するのが当然である。
米国の大統領選挙は毎回11月の第1火曜日と決められている。
なぜ日曜日ではないのか。簡単である。歴史的にみて投票率の最大化を忌避する勢力がいたからであり、且つ今も現存するからである。
火曜日に選挙日を設定すると、投票しにくくなる労働者階級の人たちが投票に行かないで不利になる政党、例えば、黒人支持率の高い民主党候補に不利になるように作られている。つまり一種共和党の陰謀である。そのようにしてなるべく黒人を投票させないとした歴史の産物である。
今は不在投票や、郵便による投票も大抵の州で可能なので、当初の貧困層の投票忌避の効果は薄れているが、それでも日曜日に投票するよりは、火曜日の投票は明らかに面倒である。

この種の投票に対する嫌がらせは、いろいろある。例えば投票所の数を増やさないで、投票するには長距離の移動を要するようにする。自家用車を保有しない層は明らかに投票しにくくなる。郵便投票用のポストの設置も同じくである。なるべく不便になるように作ってある。この種の姑息な嫌がらせは、たいてい共和党員が知事の州で、少しでも敵対勢力の勢いを弱めようとするための方策として取り入れられている、
一見公明正大のような選挙も裏返しで見れば、数々の歪みが仕込まれている。
選挙員(ELECTORATE)の制度はその最たるものである。各州ごとに選挙員の数が決まっており全国で538人の選挙員の過半数270人を獲得した候補者が当選するというシステムである。各州に選挙員の数が割り振られており、その州で政党の得票数で勝利した政党が、選挙員を総どりするという制度である。

本来総選挙の様に、政党の候補者の総得票数で勝敗を決定すれば公明正大でわかりやすいが、選挙員270票を目指す選挙は複雑で、総得票数が上回っていても負けるケースは幾らでもある。2016年の選挙も、ヒラリー・クリントンがトランプを3百万票上回ったけれど、投票員270票を確保できず敗北を喫している。
現在進行中の選挙もおそらく総得票数ではカマラ・ハリスが制することになるが、選挙員数でまさにネックアンドネックのいい勝負となっているわけだ。
少ない得票でも勝てるシステムというのも、共和党有利に作られたこの大統領選の仕組みの一つであり、大恐慌以降の米国政治の中で、圧倒的に民主党有利な状況の中で、民主党幹部がどうせ選挙では勝てるからと、あえて制度をいじることをしなかった怠慢が2016年のトランプ誕生を生み、政治の常識を覆した結果になった。

以上のような歪みの中であと2週間で結果が出る。数々の歪みでトランプ有利な舞台裏であるが、それでもトランプが敗北した場合に、彼は、不正選挙を打ち出してくる可能性が高い。
このような米国の選挙に比べると日本の選挙には歪みがなく、公明正大である。我々は感謝しなければならない。

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