151円台後半へ急伸、一目均衡表の「雲」上放れ200日線も突破
23日午前の東京市場でドル円は151円台を急上昇。朝方、151.08レベルで取引の始まったドル円は、序盤は151.03-10レンジで横ばい推移しましたが、8時台になると上昇に転じ、9時前後には昨晩米市場の高値151.20を突破。更に時間外の米10年債利回りが続伸し、4.23%台に迫ったことからドル円も上昇速度を上げ、10時台に高値151.80をつけた後もみあいに転じ、東京時間正午現在は151.74での取引です。
日経平均株価は、米長期金利上昇と米株安というネガティブ材料と、円安進行の狭間でやや方向感に欠ける動きとなり、序盤は前日終値を挟んでの一進一退となりました。自動車、不動産、ガス、電力などが買われましたが、下落した業種が圧倒的に多く、支えきれず、結局111円安で午前の取引を終了しています。
昨晩海外市場では、新規材料難の中、米国序盤にかけ米長期金利が低下したことから、ドル円は150.61まで値を下げたものの、リッチモンド連銀製造業指数の市場予想を上回る結果等受け、米長期金利が上昇に転じたことからドル円も反発。IMFの発表した世界経済見通しで、今年の日本の経済成長予想が下方修正されたこと等も円売り材料となり、一時151.20の高値をつけた後、小幅反落して151.09でアジア時間につないでいます。
テクニカルにはドル円は、昨晩からの上昇で、一目均衡表の「雲」を離脱。更に午前中、本日151.37付近の200日移動平均線も上抜けています。このままNYクローズまで200日線の上の水準を維持できた場合には、非常に強いドル買い地合いとなりますので、今晩も、海外終値との位置関係に注目です。尚、その場合次のターゲットは、年初来高値161.95から、9月の年初来安値139.58までの下落の61.8%戻し153.41レベルとなります。
一方で、ここまで目立った動きのない本邦当局の動きはやや不気味なものがあり、要注意です。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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