豪ドル/円、短・中期トレンドは豪ドル強気を維持。
オーストラリア経済は内需の牽引と世界経済の回復基調と相まって景況感は良好な状態にあります。また、企業がパートからフルタイムへ雇用を切り替える動きが強まっており、雇用市場も安定しています。豪州中銀は政策金利を1.5%に据え置き、やや緩和的な金融政策を維持するともに、経済見通しについても強気の見方を崩していません。為替市場は外的なリスクの後退と国内経済がしっかりしていることを好感して、対ドル、対円で上昇が急となっています。
チャートを見ると、日足は6/6に付けた81.78を直近安値として下値を切り上げる流れを維持しており、この日足のサポートは87.00-10にあります。また、収束していた短・中期的な移動平均線もしっかりと上抜けた位置で推移しており、短期トレンドは非常に強い状態を維持しています。88〜90円台は本来中期的な上値抵抗として働くポイントですが、トレンドが強い状態にあることから、90円台乗せを窺う動きが強まると見られます。日足の上値抵抗は90.40-50、91.60-70に、下値抵抗は87.90-00、87.00-10、86.30-40にあります。21日、120日、200日移動平均線は86.39、84.86、84.27に位置しており、これらを全て上抜けて短・中期トレンドは豪ドル強気の流れにあります。
一方直近の週足は寄り付き安値の陽線引けとなり、強い上昇トレンドを維持しています。また、85.09に位置する31週移動平均線もしっかりと上抜けて新たな上昇トレンド形成の流れにあることから、85円割れで越週しない限り、中期トレンドは大きく変化しません。今週は豪州経済の強さに素直に反応する動きとなって豪ドル/円は一段の上昇に繋がっています。90円台は中・長期的に見ても強い上値として働くポイントですが、短・中期トレンドが非常に強い状態を維持しており、一旦すり抜ける可能性も高いと見られます。一方でドル全面安の流れにあってドル/円でのドルの上値も重いことから、90円台定着も難しいでしょう。今週の週足ベースで見た強い上値抵抗は90.50-60、91.30-40に、下値抵抗は86.40-50、85.50-60にあります。31週、62週移動平均線は85.09と82.10にあり中期トレンドは豪ドル強気の流れにあります。
豪ドル/円【週足】:(7/19現在31週移動平均線は85.09に、62週線は82.10あり中期トレンドは豪ドル強気の流れ)
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