オーストラリア 6月失業率結果
6月の豪州失業率は上の通りとなり、ほぼ予想通りの結果となりました。6月のフルタイム就業者の大幅増に発表後は瞬間的に対米ドルで豪ドル買いとなりました。
さて就業者数からみていくと、6月の就業者数は5月より14,000人増加(5月は42,000人増)、予想の15,000人より若干下回りました。内訳では、フルタイム雇用者が62,000人増(5月52,100人増)、パートタイムが48,000人減少(5月10,100人減)となりました。内容的には良くなっています。また失業率は予想通りの5.6%になりました。
また失業者の分析は失業者は増加しましたが、就業者数が毎月拡大している中で、久しぶりの失業者拡大となり、フルタイム雇用者の大幅増から就職希望者が増えたと思われます。移民も着実に増加しているので、豪州経済には好調な雇用環境になっています。
労働参加率は65.0%となり前回の64.9%より若干上昇、月間全労働時間は890万時間増加し17億350万時間(前月16億9460時間)となりました。6月は5月より実質1営業日少ない中での増加となり、実質賃金増に繋がっていると思われます。
豪ドル/米ドルは指標発表前に0.7950〜55米ドルで推移していましたが、発表後は0.7989米ドル付近まで急伸した後、現在は反落し0.7950割れ辺りで推移しています。フルタイム就業者増で内容が良かったことから瞬間的に豪ドル買いになりましたが、ほぼ予想通りに内容に発表前の水準まで反落しています。心理的な壁0.80米ドルの抵抗線を前に下落しています。
強い抵抗線だった0.7730〜50米ドルを上抜いてからの豪ドル買いスピードが速いので、このまま一本調子で0.8160米ドルの抵抗線を試すエネルギーを残していないのかもしれません。
また、この豪ドル高が中銀の意向には沿わないと思われ、シカゴポジションも勘案すると、市場がどこまで目先の豪ドル高値追いを続けられるか厳しいレベルに来ていると思われます。
下値サポート0.7920〜30米ドルに比較的強い支持線がありますが、ここを切ると先に豪ドル高の調整入りの可能性が高まりそうです。次は0.7860〜80、0.7830〜40米ドルにサポートあります。(1豪ドル=0.7945米ドル、7月20日11時20分現在)
(以上)
オーダー/ポジション状況
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