NZ/円、短・中期トレンドはNZ強気。83〜84ゾーンは長期的な上値抵抗ポイント。
NZ経済は引き続き安定的ですが、為替相場は対ドルで0.74〜0.75、対円でも83〜84円台に中期的に見た強い上値抵抗があり、このレベルに到達してやや伸び悩みの傾向が見られます。
チャートを見ると、日足は82〜83円台の揉み合いに入っており、上下の抵抗を攻めきれない状態が続いています。現状は5/18に付けた76.27を直近安値として下値を切り上げる流れを維持していますが、この日足のサポートが82.10-20に位置していることから、82円割れで終えた場合は下値リスクがやや高くなります。この場合は81.00-10近辺の足元を固め直す動きが強まり易くなりますが、これも下抜けた場合は、短期トレンドが変化して79〜80円方向への一段の下落リスクに注意が必要となります。逆に83円超えに日足の実体を乗せた場合は、一段の上昇に繋がり易くなりますが、この場合でも84円台に一段と強い抵抗が控えており、簡単には上抜けないでしょう。日足の上値抵抗は83.10-20、83.80-90に、下値抵抗は82.10-20、81.00-10にあります。21日、120日、200日移動平均線は82.14、79.45、79.41にあり、短期トレンドをサポートしていますが、82円割れで終えた場合は下値リスクが点灯します。
一方週足を見ると、8週間振りに実体の小さい陰線が出て上昇一服となりましたが、下値を切り上げる流れを維持しており、短期トレンドの変化は認められません。しかし、今週は上値をトライしきれずに続落しており、週足の形状がやや悪化し始めています。現状はトレンドの変化が認められませんが、81.60-70に週足の下値抵抗があり、これを守りきれずに越週した場合は、調整下げ局面入りの可能性が高くなります。この場合は80.00前後にある足元を固め直す動きが強まり易くなります。逆に83円台を維持して越週した場合は、再度84円超えトライの動きが強まり易くなりますが、84円台にしっかり乗せて越週するまでは反落の可能性にも注意が必要でしょう。週足の上値抵抗は83.80-90に、下値抵抗は81.60-70、79.90-00にあります。31週、62週移動平均線は79.97と77.55位置しており、中・長期トレンドはNZ強気の流れにあります。また、収束中の31ヵ月、62ヵ月移動平均線が80.11と79.94に位置しており、82円台を維持して越月できれば一段高の可能性が点灯します。
NZ/円【週足】：（7/19現在31週移動平均線は79.97に、62週線も77.55に位置しており両者を上抜けて中期トレンドはNZ強気を維持）
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