トルコリラ円レポート月曜版(2017年7月18日)

トルコリラ関連で出たニュースは、10日に鉱工業生産(予想−0.2%に対して、−1.5%)、また今週ですが昨日失業率(予想11.0%に対して、10.5%)が出ています。

トルコリラ円レポート月曜版(2017年7月18日)

トルコリラ円レポート月曜版

まず、先週の振り返り(ショートコメント)ですが、トルコリラ円は下げに対する調整を挟みながらも戻り売りが出やすい週と見て「31.00をサポートに、31.70をレジスタンスとする週」としました。実際のレンジは、安値が31.28レベル、高値が31.88レベルと、予想よもややトルコリラ高の水準での推移となりました。

トルコリラ関連で出たニュースは、10日に鉱工業生産(予想−0.2%に対して、−1.5%)、また今週ですが昨日失業率(予想11.0%に対して、10.5%)が出ています。他にはトルコ政府が14日に戒厳令の延長を提案するとの発言がありました。前者の経済指標に関してはどちらも目立った影響はありませんでしたし、戒厳令の延長も昨年のクーデター未遂事件以降、ずっと戒厳令下にあるわけですから、目新しいものではありません。

先週も最近のレンジの中で、トルコリラと円との対ドルのスピード差でもって細かい動きをしたという程度に留まりました。今週も本日以降の材料としては、特段材料となるようなものが無く、方向性が出てくるとも思えません。時期的にも夏休みシーズンに入り、目立った需給が無いと動きにくそうだとしか言いようが無いのが正直なところです。

それでは話がおわってしまいますので、チャートを見ながらテクニカルな観点から見ていくこととしましょう。いつもの4時間足チャート(上からトルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円)をご覧ください。

      トルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円四時間足

      トルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円四時間足

トルコリラも円も対ドルの動きとしてはここ数週間似通った動きを続けていますが、特徴的なのは中段のドルトルコリラです。先々週も先週もピンクの水平線をトライして抜けられず、3.6472から反転下落(トルコリラ高)していることがわかりますが、この水平線は5月18日の戻り高値であり、また4月下旬にトルコリラ高に動き始めた際のサポートとなっていた水準でもあります。

5月18日も含め、3.64レベルはドルの上値が重たい水準となっていることがわかります。ドル円もトルコリラ同様に、先週火曜の114.49を高値にドル安方向に動いていますが、トルコリラ円がじり高となっていることからおわかりの通り、円高以上にトルコリラ高の動きになっていたのが先週です。イエレンFRB議長が議会証言で慎重な発言を行ったことで、高金利通貨に資金が戻った結果ということもできるでしょう。

ただ、上値も注意が必要です。まず、ドルトルコリラを見ると6月安値の3.4729レベルが年初来のドル安値(トルコリラ高値)となっていて、そこから反転して先程の3.64レベルをトライ後に押してきているという動きです。3.4729から3.6472までの上げに対する押しを考えると、押しの限界点として78.6%(61.8%の平方根)押しに当たる3.5102という水準が出てきます。

ドルトルコリラもドル円もドル安に動くと仮定した場合、トルコリラの上記ターゲットまで現行水準(3.5230)から0.4%弱、またドル円は週報に書きましたが下値の目処として11円台後半が考えられ、こちらは0.5%強とあまり変わりませんが、テクニカルにはややドル円のほうが動きやすく、トルコリラ円としては上昇もやや息切れしそうな感じです。上のチャートの中での高値圏が今週のレジスタンスとなると見ておけばよさそうです。

結論としてやや狭い値幅となりますが、今週は31.50レベルをサポートに、32.10レベルをレジスタンスとする流れを見ておこうと思います。

さて、お気づきの方もいらっしゃると思いますが、今週から到達確率チャートが模様替えしています。それに伴い掲載通貨を増やし、トルコリラも対円だけでなく、対ドルのチャートを追加しました。これまでは週初の4時間足チャートでご覧いただく程度でしたが、毎朝1時間足チャートでトルコリラ円とともに、ドルトルコリラのチャートもご活用いただければ幸いです。

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