ランド円ショートコメント
まず先週の振り返りですが、ランド円は本邦からのランド買いは継続しやすいと考え「8.40レベルをサポートに、8.60レベルをレジスタンスとする流れ」を見ていました。実際のレンジは安値が8.34レベル、高値が8.65レベルと、上下ともややはみ出てはいるものの、ほぼ想定内の動きになったと言ってよさそうです。
先週は、前週に出た与党ANCによる南ア中銀の完全国有化提案から、独立性に対する懸念を背景に週初はランド安が先行しましたが、その後は切り返し週の高値での引けとなりました。特段南アフリカ関連のニュースや経済指標も無く、前週同様に8.35レベルが底堅かったことに加え、イエレン議長の慎重な議会証言が新興国通貨を買いやすくしたと言えるでしょう。
今週は、明日19日にCPIと小売売上高の発表がありますが、ランド円は週初から最近の高値圏を抜ける動きを見せていて、よほど悪い数字で無ければテクニカルにランド買いが継続しやすい地合いとなっています。昨夜ランド円は8.74まで買われましたが、この水準はこれまでにも何度も出てきた5月29日の高値と同じで、6月以降のレンジの上限となっていた水準です。
いつもの4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)をご覧ください。
ランド円、ドルランド、ドル円 四時間足
まだ明確に抜けたわけではありませんが、ここを上抜けてくると以前示したことのあるダイヤモンドリバーサルパターン完成が失敗し、一段高を目指す流れへと転じる動きが考えられます。年初来高値である8.98も視野に入ってくる水準ですが、これまで南アフリカにとって悪材料が出ても下げにくかったことを考えると、今週も円高以上にランド高が進みやすい週になると言えそうです。
今週は週初の8.55が既に安値になったと見て、上値のターゲットは8.80。本日火曜日以降のレンジとして、8.60をサポートに、8.80をレジスタンスとする週を考えておきます。
今週から到達確率チャートの掲載通貨が増えています。南アフリカランドも対円だけでなく、対ドルのチャートを追加しました。毎朝1時間足チャートでランド円とともに、ドルランドのチャートもご覧ください。
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