ユーロドル 日中値を戻すも夕刻反落
東京時間のユーロは昨晩のイエレン議長議会証言での下落から徐々に値を戻し夕刻は一時1.1450を回復しました。
昨晩の海外市場では21:30に事前に公表されたイエレン議長の議会証言の内容がよそうよりややハト派よりの内容であったことから、全般的にはドル売りとなりましたが、ユーロドルに関してはドルが買われユーロが売られる逆の動きとなり、ユーロドルは一時1.1400を割り込みました。
昨晩のユーロの逆の動きに関しては、イエレン議長証言をきっかけとしたユーロ買いドル売りのポジション整理、ドル円の急落から波及したユーロ円の下落が大きかったこと、米株の上昇に調達通貨としてのユーロが売られたなど諸説あります。ただ、ユーロ買いに過熱感があったことは事実ですが、いまひとつしっくり来る説明とはなっていません。
それもあってか本日東京市場ではユーロドルが徐々に値を戻し、昨晩の議長証言前のレベルに近い1.14台半ばで取引されましたが、夕刻再び下落する動きとなっており1.14台前半で不安定な取引です。
尚、ユーロ円はドル円が113円をはさんでの円、高止まりとなっていることもあり、下値を広げ129円を割り込んでいます。この局面ではユーロ円の下げが目立ちます。
15:00に発表となったドイツの6月CPI確報はEU基準で前年比+1.5%と予想通り、特にユーロに売り要因は見当たりません。
ユーロドルは昨日は急落したとはいえ、先週半ば以来徐々に底値を切り上げる展開となっており、本日もやや不安定な相場ながら底抜けには至らないものと思われます。
今晩のところは昨晩の安値1.1392から今週の安値圏1.1380あたりのラインを守りきれるか否かに注目です。ただ、それを下抜けた場合でも21日移動平均線のある1.1310レベルは強いサポートとなっていて下支えされそうです。一方上値は1.1445-50の足場の再確保と節目の1.1500へのトライが当面の焦点。
この後は、本日もイエレン議長の議会証言が今度は上院銀行委員会で行われますが、大きく内容が変化するとは考えにくいものの一応は注意です。むしろ、昨晩のイエレン議長の証言における「サプライズ」が主として物価にかかわるものであったことから、本日21:30からの米生産者物価指数や、明日の消費者物価指数に注目が集まりそうです。
序盤の欧州株価指数先物はまちまちの動きとなっています。
オーダー/ポジション状況
関連記事
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:田代 昌之
2024.11.22
東京市場のドルは154円台後半で推移、日銀による追加利上げ観測が円安のブレーキ役に(24/11/22)
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、日本株のしっかりとした推移を材料にじり高の展開となり154円台後半で推移した。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2024.11.22
ドル円 値動きそのものは激しいが、結果レンジ内か(11/22夕)
東京市場はドルが小高い。やや激しめの乱高下をたどるなか、最終的にドルは高値引け。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:編集人K
2024.11.22
ドル円154円台前半、本邦CPI高止まり等で一時154円割れ (11/22午前)
22日午前の東京市場でドル円は「往って来い」。
-
ユーロ(EUR)の記事
Edited by:編集人K
2017.07.14
ユーロドル1.1400近辺、米CPI待ち(17/7/14夕)
昨晩の海外市場は前日に比べて比較的穏やかな展開となる中で、ユーロドルは1.1400を中心として方向感のない動きに終始、
-
ユーロ(EUR)の記事
Edited by:編集人K
2017.07.12
ユーロドル 東京時間に高値更新後反落(17/7/12夕)
昨晩の海外市場でトランプ大統領の息子ドナルド・トランプ・ジュニア氏のロシアとの共謀疑惑に関連するメールが公開されドルが売られた流れが東京時間も継続、
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
- 掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。