ユーロドル1.1400近辺、米CPI待ち
ユーロドル1.1400近辺で小動き
昨晩の海外市場は前日に比べて比較的穏やかな展開となる中で、ユーロドルは1.1400を中心として方向感のない動きに終始、東京時間に入ってもそのままさらに動きが縮小し日中は1.1400-20レンジでの取引となりました。
昨晩の変動幅は前日ほどではなかったとはいえ、イエレン議長の証言前の時間には一時1.1371までユーロドルは下押ししており、一昨日も含めて6営業日続いたユーロの下値切り上げがストップしています。
今晩は米CPIに注目集まる、その後も米指標多し
今晩は21:30から米小売売上高、消費者物価指数(CPI)の発表があり、特にCPIに関しては昨日、一昨日のイエレン議長の議会証言でもインフレ率の戻りの鈍さが懸念の中心となったために注目されています。CPIの予想は前年比+1.7%、前回5月は+1.9%でしたので予想自体もやや低めとなっていますが、実績値のブレによっては相場が大きくブレる可能性もあり要注意です。また、その後の時間帯も22:15 鉱工業生産、設備稼働率22:30 ダラス連銀総裁講演、23:00にミシガン大消費者信頼感指数、企業在庫とイベントの密度が濃く、深夜まで目が離せない状況が続きそうです。
ユーロの買い意欲弱く指標きっかけの乱高下は要警戒
今週ユーロに関して何といっても引っかかっているのが、一昨日のイエレン議長の「ハト派議会証言」テキスト直後の、ドル円とユーロドル同時下落で、本来ドル売りで反応するのが筋(?)の局面でユーロのみ真逆の反応。ユーロの一人勝ち状態が続いただけに買いポジションが積み上がっていたことはもちろんあるのでしょうが、その割にはその後の買戻しも弱くユーロ買いに力が感じられず、相場の先行きを読みづらくしています。
大方の市場の見方が、早ければ来週のECB理事会でのバランスシート縮小とユーロの長期堅調というわかりやすいシナリオであるにもかかわらず、いまひとつ足下が盛り上がらないのはまだユーロ買いポジションが重いからでしょうか。
今晩の米指標の結果次第では、ユーロドルの21日移動平均線(1.1321近辺)あたりまでの下押しも一応想定しておく必要がありそうです。序盤の欧州株価指数先物はおおむね堅調に推移。
オーダー/ポジション状況
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