ユーロ下げ止まるか?
昨晩の海外市場ではFOMCから一日遅れてドルが上昇、米経済指標が前日と打って変わって好調だったことか早速の指標相場となり、ユーロドルは一時1.1132まで売り込まれました。その後はやや持ち直し、本日東京時間は1.1150近辺で方向感のない取引となりました。
夕刻欧州時間に入りユーロにやや買い戻しが入り18:00現在は1.1175レベルでの取引です。
今朝がたユーロ圏財務相とIMFはギリシャへの85億ユーロの金融支援で合意し、7月のギリシャ債務危機は回避される見込みとなりました。
ギリシャの支援問題に関してはIMF参加を融資の前提とするドイツとEUによる一段の債務削減策の提示が枠組み参加の条件とするIMFとの間でこう着状態に陥り、先月は妥協点を見出せずに危機感が高まりつつありました。
しかし、今回IMFがギリシャ支援策への参加を「原則」合意し、実際の資金拠出は債務軽減策の詳細確認後とする妥協案を提示、これをEU側がのむ形で妥結し、詳細は先送りとなった部分はあるものの当面の危機は回避できるとの見方が広がっています。ただ、この報道直後のユーロドルの反応は限定的なものでした。
ユーロドルはこのところずっとサポートラインとして機能してきた21日移動平均線を昨晩大きく割り込んできています。今日のところは昨晩の安値1.1132を終日上回って安値を切り上げる事が出来るのかそしてそれを割り込んだ場合には、久しぶりのフィボナッチ76.4%ライン1.1074あたりを踏みとどまれるのかに注目です。一方レジスタンスはとりあえず昨日割り込んだ21日線が今日は1.1213レベルにありますので、1.1200が回復できれば21日線を再度試す動きでしょうか。
週末には仏大統領選の決選投票も控え、材料としてはあまり悪いものが無いなかで、ユーロの下落がポジション調整にとどまるのか、下落トレンド入りしつつあるのか判断に迷うところです。
また、FOMC以降米ドルのボラティリティがやや高まっており、ドルサイドの動きにも要注意です。今晩も米指標が厚く、内容次第ではユーロドルも振れる場面がありそうです。今晩の主な予定は以下のとおりです。
21:30 住宅着工件数、建設許可件数
23:00ミシガン大消費者信頼感指数速報値)
25:45 ダラス連銀総裁講演
オーダー/ポジション状況
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