ランド円ショートコメント
まず先週の振り返りですが、ランド円は「8.25レベルをサポートに、8.55レベルをレジスタンスと前週の動きを折り返す週」を見ていました。実際のレンジは安値が8.10レベル、高値が8.68レベルと、かなり上下にブレる一週間となりました。
ランド円もドル円の値動きの影響が大きく、週初こそ買いが先行したものの週半ば以降はロシアゲート事件によるリスクオフの円買いの動きから反落、一時先々週の安値をも割り込み8円の大台に押すのかという動きを見せ、週末にかけてはやや戻す動きとなっています。
トルコリラのコメントで振れましたが、米系金融機関がランド売りを推奨した割にはランドが堅調で週末には下げ幅の半分以上を戻す動きを見せました。ランドにとってひとつ好材料となったのはIMFが南アフリカに言及し、南アフリカの実質GDP成長率、2017年年間で 1% になると、若干ではあるものの引き上げたこともありそうです。こうしたIMFの予測が、米系金融機関のランド売り推奨に影響を与えるかどうか見守りたいところです。
今週は南アフリカ関連では、24日に4月CPI、25日に4月PPIと政策金利の発表が予定されています。IMFはインフレ率の低下にも触れていますが、インフレ率が上昇した際には利上げとも言っているため、引き続き物価上昇率には注視すべきではありますが、今回はコンセンサス通り現状維持となりそうです。今週も材料的にはロシアゲート関連がランド円に影響が大きいと言えるでしょう。
4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)をご覧ください。
ランド円、ドルランド、ドル円四時間足
サポートラインは切っているものの、先週の下げで目先の安値は付けたと考えられ、いっぽう上値は下げに転じた8.60水準がいったん抑えられやすいと見ています。今週は8.20レベルをサポートに、8.60レベルをレジスタンスとするもみあいの週を見ておきます。
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