トルコリラ円ショートコメント(2017年5月1日)

先週は26日にトルコ中銀による政策金利発表があり、3月の会合で後期流動性貸出金利を11.00%から11.75%へと上げた直後のため、

トルコリラ円ショートコメント(2017年5月1日)

トルコリラ円ショートコメント

まず先週の振り返りですが、トルコリラ円は「大台30.00レベルをサポートに、30.80レベルをレジスタンスとする流れ」を見ていました。実際のレンジは安値が30.30レベル、高値が31.49レベルと、予想よりもかなりトルコリラ高の水準での取引となりました。

先週は26日にトルコ中銀による政策金利発表があり、3月の会合で後期流動性貸出金利を11.00%から11.75%へと上げた直後のため、コンセンサスは原状維持だったのですが、先週書いた通り、4月3日に発表されたCPIが11.3%と高水準であり、前回会合でもインフレに対する警戒感を引き続き示したため、現状維持となる可能性と利上げを行う可能性と五分五分との見方を示しました。

結果は、後期流動性貸出金利を更に0.50%引き上げ12.25%としたことで、トルコリラは週末に向け一段高の動きとなったわけです。このトルコ中銀の金利変更については編集人K氏の4月27日付けレポートに詳しいので、そちらをご覧ください。また26日前後の動きはチャートを見ても分かる通り、ドル円がリスクオフの巻き返しで円安に動く中、トルコリラはトルコリラ高(ドル安)となり、主要通貨で言えばちょうどユーロ円のような動きとなっていました。

今週のトルコリラの材料としては3日に失業率の発表がありますが、今週は東京市場がGWで休場となりますし、5日には米国雇用統計が控えていることを考えると、材料とはしにくいでしょう。テクニカルな観点からのみ考えた方がよさそうです。

いつもの4時間足チャート(上からトルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円)をご覧ください。

     トルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円 四時間足

     トルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円 四時間足

上にある水平線は2月高値の31.70で現在のトルコリラ円は同高値をターゲットとしやすい流れにあります。また、ドルトルコリラも3月、2月の安値(トルコリラ高値)を下抜け、1月3日以来の3.54台を示現しています。トルコ国内の情勢を考えるとトルコリラ買いには注意したい面はありますが、テクニカルには買いです。

今週は大台30.80レベルをサポートに、2月高値31.70レベルをレジスタンスとする流れを見ておきます。

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