3. ユーロ、フランス大統領選控えて膠着状態続く（4/18)

ユーロ、フランス大統領選控えて膠着状態続く（4/18)

EURはこのところ対ドルで1.06台での小動きに終始、週末23日に控えたフランスの大統領選挙の第一回投票の結果を見るまではユーロ独自には動きにくい状況が続きます。

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ユーロ、フランス大統領選控えて膠着状態続く（4/18)

EURフランス大統領選控え膠着状況続く

EURはこのところ対ドルで1.06台での小動きに終始、週末23日に控えたフランスの大統領選挙の第一回投票の結果を見るまではユーロ独自には動きにくい状況が続きます。
メインシナリオは変わらず、極右政党国民戦線のルペン党首と独立系のマクロン氏がどちらも過半数には至らず、5月7日の決選投票に持ち越されて結局はマクロン氏が勝利し、既存の路線を大幅に修正することなく決着するとの見方が大勢です。
ところが、ここへ来て極左の左翼等党首のメランション氏が討論会での極右ルペン候補への歯に絹を着せぬ攻撃から支持率を上げ、両候補を急追しています。
問題は極右、極左と文字通り両極のルペン候補と、メランション候補がどちらもEUとは距離を置く考え方をしていることであり、EU改革の試みが失敗した場合にはEU離脱の国民投票を行うとの立場で両候補は一致しています。

このため23日の投票でルペン候補とメランション候補が決選投票に進む結果となった場合にはユーロには大きな下落リスクがあり、それ以外の結果の場合にはユーロの上昇余地が生じることとなります。
昨年の、英国EU離脱、米大統領選に次ぐ政治的なイベントと言えることから昨年いずれのイベントも予想外の結果に終わっていることが想起され、市場は警戒感を緩めていません。

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