3. A$円、短期は86〜88円で揉み合い（2017年3月第三週）

A$円、短期は86〜88円で揉み合い（2017年3月第三週）

オーストラリア経済は引き続き景気の持続的な拡大傾向にあり、内需の強さを柱に、鉱山関連の回復基調や世界経済に明るさが見えていることが好材料として働いています。

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A$円、短期は86〜88円で揉み合い（2017年3月第三週）

豪ドル/円、短期は86〜88円で揉み合い。一方向へ動き出す可能性にも注意。

オーストラリア経済は引き続き景気の持続的な拡大傾向にあり、内需の強さを柱に、鉱山関連の回復基調や世界経済に明るさが見えていることが好材料として働いています。3/16に発表された1月の貿易統計では輸出が予想以上に減少しましたが、景況感が良い中で豪ドルの下げ幅は軽微に留まっています。オーストラリア準備銀行は引き続きキャッシュレートを1.5％としインフレ率2％の目標達成と景気動向を注視する構えを示しています。

チャートを見ると、2/15に付けた88.15を直近高値として上値を切り下げて来た流れから若干上抜けた位置で推移していることや、下値をゆっくりと切り上げる流れも維持しており、上値余地を探る動きに繋げていますが、個々の日足が強いものではないことや、87円台にある上値抵抗に何度かぶつかって押し戻されており、豪ドル急伸にも繋がっていません。しかしこの揉み合いの間に徐々にエネルギーが蓄積されつつあることから、86円割れ、或いは88円超えで終えた方向に動き易くなって来ています。

日足の上値抵抗は87.30-40、87.90-00に、下値抵抗は86.50-60、86.00-10にありますが再び86円割れを見た場合は下値リスクが高くなります。逆に88円台に実体を乗せて来た場合は88〜90円の新たな上昇トレンド形成の動きに入る可能性が点灯します。21日移動平均線は86.73にあり、若干上抜けていますが、ダマシとなる可能性があります。また、120日、200日線は83.84と81.36に位置しており、中期トレンドは豪ドル強気を維持していますが、86円割れで終えるか値動きの中で85円割れを見た場合は一段の下落に注意が必要です。

一方週足は、値幅の小さい足が連続しており、狭いレンジ内での揉み合いとなっています。今週は上値トライの動きが若干強まっていますが、87.40-50にある週足の上値抵抗を上抜けきれていません。今週の週足の上値抵抗は87.40-50、87.90-00に、下値抵抗は86.00-10、85.00-10にあります。31週、62週移動平均線は82.52と81.66に位置しており、中期トレンドは豪ドル強気の流れを変えていませんが、31ヶ月移動平均線は87.34に位置しており、月足の上値抵抗として働く可能性があります。

豪ドル/円、短期は86〜88円で揉み合い。一方向へ動き出す可能性にも注意。

豪ドル/円【週足】：（3/16現在31週移動平均線は82.52に62週線も81.66にあり、短・中期トレンドは豪ドル強気の流れにある）

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