ユーロドル:2月28日のファンダメンタル分析
テーマ:ユーロ圏の政治不安の中、スコットランドの独立問題が再燃。
昨日の日報で
3月15日のオランダ議会選挙、
4月〜5月のフランス大統領選挙、
3月末へ向けてギリシャ債務返済と追加支援の問題
やはり3月末へ向けブリグジットの交渉開始
6月頃か、イタリアの総選挙
9月にはドイツの連邦議会選挙
との予定を述べましたが、
昨日はその中のブレグジットに関して、スコットランド政府が英国政権に対し非公式ながら、英国からの離脱の賛否を問う2回目の国民投票の実施を求め、メイ英国首相がそれを条件付きで認めたのではとの報道でポンド安が進んでいます。
一方で、最新の世論調査によれば、フランス大統領選の5月の決選投票においては中道の本命マクロン前経済相が、EU離脱を掲げる極右政党の国民戦線党首のルペン候補に圧勝すると予想され、フランス10年債利回りが1カ月ぶりの水準に低下、スぺン・リスクがやや後退。
またイタリアに関しては、レンツィ前首相が、 総選挙の有無はジェンティローニ首相が決定するものとの認識を示し、イタリア総選挙が6月にも実施されるとの懸念が後退、イタリア10年債利回りも1カ月ぶりの低水準となる2.13%へ低下。
先ずは3月15日にはオランダ議会選が予定され、EU離脱派が勢いを増していて要注意です。
また、足元の動きはドルの動向次第とも言える状況なので、ドルの動きの影響による展開にも要注意です。
今日28日に行われるトランプ大統領の施政方針演説が注目され、内容次第で大きく動きそうです。
ユーロドル:2月28日のテクニカル分析
ポイント:ユーロ圏の政治不安は継続で、ユーロの戻り売り優先も継続。
昨日は足元の地合いがいかに不安定であるかを示唆した展開でした。
フランス10年債利回りが1カ月ぶりの水準に低下、スぺン・リスクがやや後退で、昨日安値の1.0552から昨日高値の1.0631へ上値戻すも、ドル買いの流れで1.0581へ急落。結局1.05代後半で始まり、引けました。
テクニカルには、とても大切な局面を迎えています。
依然2本の先行スパン1.0558と1.0820の間にあるものの
2日の高値1.0829を付けた後の下押しトレンドの継続の中にあるとの見方に変わりはありません。
と同時に21日以降は横ばい推移のままです。
1.ここ3日間、日足の一目均衡表の基準線と転換線は横ばい推移。
2.先行スパン1と2は、1月30日以来、こちらも横ばい推移。
3.先行スパン1の1.0558は、明日にでも1.0616へ上昇。
4.先行スパン2の1.0820は、今日1.0648へ急低下。
等の状況のもとにある中、
転換線が、1.0587で横ばい
実勢値が、1.0585でNY引け
先行スパン1が、1.0559で横ばい
と各線が集まってきています。
今日のポイントも、転換線です
同線を下回っている限りは安値更新の可能性がありと見ます。
この転換線に上値を抑えられる格好で、16日以降下値模索となっているからです。先行スパン1を下抜け、その下のエリアへ抜けてゆくのか、
または、下値を先行スパン1に支持され、上値を模索する格好で、転換線の1.0587、基準線の1.0661と
上抜けてゆくのか、
今の段階では、どちらもありです。
下値目途は、
1.1.0557に位置する日足の一目均衡表の先行スパン1、そして22日安値の1.0494。
2.同レベルを下抜けてくれば売りサインとなり、1月3日の年初来安値1.0339が意識されます
上値目途は
1. 転換線の1.0587、基準線の1.0661の回復。
2. その上値は今日1.0648へ急低下すると見られる日足の一目均衡表・先行スパン2の1.0820ですが
その後の反落に注意です。
今日のレンジは、1.0550~1.0650と見ます。
オーダー/ポジション状況
関連記事
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:田代 昌之
2024.11.25
東京市場のドルは154円台を回復、ベッセント氏発言がドル買い材料となるか(24/11/25)
東京時間のドル・円は、153円台まで下落していたが、次期米財務長官に指名されたベッセント氏によるドル高容認発言が伝わったことで154円台まで値を戻した。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2024.11.25
ドル円 基本はレンジ見込みだが予断許さず(11/25夕)
週明けの東京市場は「行って来い」。一時ドル売りが優勢となったが底堅く、そののちVの字型の回復をたどっている。
-
ユーロ(EUR)の記事
Edited by:山中 康司
2024.11.25
ユーロ ユーロは上げても下げても売りの展開(週報11月第4週)
先週のユーロドルはウクライナ・ロシアの戦争激化懸念から年初来安値を大きく更新する一週間となりました。
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
- 掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。