議会演説、何をどこまで訴えるか(2017年2月28日)

注目のトランプ大統領の議会演説、何をどこまで訴えるか。

議会演説、何をどこまで訴えるか(2017年2月28日)

ドル円:2月28日のファンダメンタル分析

テーマ:注目のトランプ大統領の議会演説、何をどこまで訴えるか。
時間は米東部時間2月28日21時、日本時間3月1日11時です。

先週は、前回のFOMC議事録の内容から、3月米利上げ観測がやや後退で、米国金利が2.31%へ低下、ドルも111.93へ弱含みました。というよりトランプ大統領の施策、予てから公約のインフラ投資と大幅減税の実現が遅れている事へのポジションの巻き戻しなのではと見ています。

そんな中でのトランプ大統領のスピーチですが、施政方針演説という事でもあり、どこまで細かい数字を訴えてくるのかは疑問なのですが、ここで市場や投資家の興味と希望を再度喚起しておかないと、トランプ劇場が逆回りに動き出しそうだという空気を間違いなくトランプ大統領は感じているでしょうから、トランプ大統領は渾身のスピーチをしてくるものと期待しています。
特に「驚くべき税制改革案」と自身で称してハードルを上げてしまった減税実施へのプランに注目です。
どう「驚かせてくれるのか」楽しみです。

そのスピーチの内容を契機に恐らく相場は動き出し、来週の米雇用統計の数字を踏まえ、3月の米利上げを一段と織り込んでゆくのでしょう。何故、3月利上げを強く意識するかというと、
1.昨日のカプラン理事を含め多くのFRB高官がその方向へ誘導しようとしている事、
2.CMEのFedウオッチを見ると、3月利上げの確率が一時の10%台から昨日は35.4%まで上げてきていてイエレン議長が動く際のレベルに近づいて来ている事が理由です。

トランプ大統領の議会演説、本日28日とは言いながら、日本時間でいうと、明日の3月1日11時からというスケジュールとなっています。また、東京の場中に発表な訳で、相場の上下動に要注意です。

ドル円:2月28日のテクニカル分析

ポイント:先行スパン2が、1月23日以降これまで横ばい推移の109.93から111.82へ上昇。

昨日は先ず前日安値の111.93の下抜けを攻めて111.92まで下押ししましたが、それ以下へは売り込めず、
その後じりじりと上昇112.49まで上戻し、NY時間に入り再度下押しするも111.96まででした。
NYダウは小動きながら、米10年債利回りが2.31%から2.365%まで上昇した事でドル買いになり112.84まで上伸。市場では3月米利上げ期待が再度強まってきています。

テクニカルには、非常に大切なタイミングを迎えています。
日足の一目均衡表の基準線が113.60で横ばい推移の中、転換線が先ず22日に上抜けする形で交差。翌24日には転換線が基準線を下抜けする格好で再度交差。しかも基準線は113.49へ下げています。

ただ、これらの水準等は全て、先行スパン1と2に挟まれた厚い領域の中でのほぼ中間値で起きました。基準線と転換線との交差は、次の大きな動き・トレンドの起点になる事が多いので要注意です。

しかも、1月24日よりずっと109.93で横ばい推移であった先行スパン2が今日にでも115.00を目指し111.82まで急上昇、これを下抜け下放れをするのか、急上昇する先行スパン2に沿って、上放れをするのか、要注目です。

本日は日足の一目均衡表で見て
基準線が、113.49で低下
転換線が、113.45でやはり低下
実勢値は、112.72でNY引け
先行スパン2は、111.82へ急上昇
と各々の数値が集まってきています。

上値方向を目指すには
1. 先ずは転換線、そして基準線の回復が必要です。
2. 基準線を超えてくれば、高値更新の可能性が見えてきます。
その後は1月30日高値の114.95です。

下値目途は、
1.年初来安値2月7日の111.57です。
2.その下は、昨年11月の101.20から118.60までの上昇の50%下押しに当たる109.94です。
  因みに同水準は先行スパン2の109.93でもあり、強い支持であると判断します。

連日述べております通り、今年は年間で見るとレンジであるとする見方に変わりはありません。
2月7日は111.57まで下押しし年初来安値となっていますが、1月3日の初来高値の118.60との間を意識して、112〜118、もしくはやや広げての110〜120と想定します。
つまり上昇しても118〜120、下押ししても110〜112が今年の限界とみています。

今日のレンジは、112.00~113.50と見ます。

オーダー/ポジション状況

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