ドル、ダウ上昇トランプ大統領発言と利上げ観測で(2月28日早朝)
昨晩の海外市場ではドルと米国株が上昇しました。
トランプ大統領は昨晩2017年10月からの2018年度予算について「国家安全保障予算」と位置づけ、アメリカ軍再建のため国防費を10%に当たる540億ドル増加させ歴史的水準の6,000億ドルとすると述べました。この予算規模は2位の中国の約3倍に相当、公約のIS対策等に積極的に乗り出す方針です。尚、国防予算の増加分は全額その他の費用の削減でまかなうとしています。
また、大統領は州知事らとの会合では「インフラへの大規模な支出を開始する」との方針も示しインフラ投資への意欲を改めて示しました。
ただし、医療保険のコスト判明までは税制計画は不可能とも述べており早期の減税具体策の提示観測が後退したことから、一時ドル円はドル売りとなり再度112円を割り込む局面もありました。
しかし、その後ダラス連銀のカプラン総裁が、講演で「あまり急速な利上げは混乱を招く」としつつも「金利引き上げについて後手に回るべきではない」とし、「近い将来に利上げする必要がある」との意見を表明、早期利上げ観測が強まり、長期金利が反発。
大統領の発言のインフラ投資部分に反応した株価の上昇もあり、ドル円も112円台後半に上昇するやや値動きの荒い展開となりました。
NYダウの終値は15.61ドル高の20,837.37ドル、12日連続史上最高値更新は1987年以来30年ぶりですが、日本時間明日午前11:00の施政方針演説待ちで値幅は限られました。
本日はこの後8:50より本邦鉱工業生産の発表があります。また午後には日銀が「長期国債等の買い入れの運営について」を公表、3月の国債買いオペレーションの方針の詳細が示される見込みです。
オーダー/ポジション状況
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