東京市場の動き
週明け27日のドル/円相場は、112円前半を中心とした40ポイント程度のボックス相場。目立った変動はうかがえず、方向性も乏しかった。
東京時間は新規材料に乏しかったうえ、このあとのNY時間や明日以降に注目材料が集中していることもあり、週明けの早朝オセアニア時間から積極的な動意は手控えられ気味。日経平均株価が大きく値を崩し、今月9日以来となる1万9000円割れを記録したことなどが嫌気され、一時リスク回避のドル売り・円買い圧力が強まり112円を割り込むものの底堅く、一段のドル安進行には歯止めがかかった。
その後は、日経平均株価が持ち直したこともあり、ドル/円も小反発で112円台を回復。東京夕方、16時時点では112.10円レベルと、東京時間オープンレベルに極めて近い水準で推移している。
欧米市場の見通し
今週は、1週間を通して注目材料が多い。一例をあげると、28日のトランプ米大統領による施政方針演説などが注視されているが、それらの多くは明日の欧米タイム以降に予定されている材料。したがって、本日の欧米市場も、東京市場同様に基本はレンジ取引で、それほど大きな値動きは期待できないと思われる。
とは言え、そうしたなかでも米国時間の27日に発表される1月の耐久財受注や1月の中古住宅販売成約指数などの米経済指標発表ならびに、カプラン・ダラス連銀総裁の質疑応答には一応の注意を払いたい。なかでも、後者についてはあながち無視できない要因かも知れない。
何故なら、カプラン・ダラス連銀総裁は、今年の米FOMCにおける投票権を有する米地区連銀総裁であり、マーケットで注視される米利上げスケジュール(3月利上げの有無を示唆も!?)や、トランプ氏が懸念する「ドル高」に対する考え方などが本日の質疑応答のなかで言及される可能性もあるためだ。本格的な価格変動は明日以降と予想するが、それでもカプラン発言の内容などをめぐり思惑が交錯、相場が一時的にせよ荒っぽい変動をたどる展開までは否定出来そうにない。
なお、そんな本日欧米時間のドル/円予想レンジは、111.50-113.00円。ドル高・円安方向については、テクニカルにみて112円後半から113円にかけて移動平均線を中心とした各種抵抗が多く、ドルの頭も重そう。対するドル安・円安方向は、2月6-8日と直近で3度割り込めていない111.60円前後をしっかり割り込んでいくイメージに乏しい。(了)
オーダー/ポジション状況
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